【FXライター高城のFXで稼ぐ方法は勝者に訊け!】遠藤寿保さん(その4)FXを進化させた3要素
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今週は、遠藤寿保さんについて最終回です。
⇒遠藤寿保さん(その1)FXが生まれた日
⇒遠藤寿保さん(その2)ひまわり、CA、ヤフー、GMO
⇒遠藤寿保さん(その3)過去の相場を見つめる方法
⇒遠藤寿保さん(その4)FXを進化させた3要素
■流れをつかむ一目均衡表
遠藤寿保さんのツイッターではファンダメンタルチャートとともにターゲットをテクニカル分析のチャートも更新される。
「相場の流れをつかむためにツイートしているのが一目均衡表です。一目均衡表の『三役好転』や『三役逆転』は相場の方向性をつかむのに適しています」
一目均衡表では次の3つがそろうと「三役好転」と呼ばれ、強い買いシグナルとなる。その反対が三役逆転だ。
(1)転換線が基準線を上抜ける
(2)遅行スパンがローソク足を上抜ける
(3)ローソク足が雲を上抜ける
「基準線や遅行線で使われる26という数字は一目均衡表の基本数値のひとつです。不思議と相場では26が効くことが多いんです。フィボナッチ数もそうですね」
■ターゲットを予想するフィボナッチ
「上がるか、下がるか」の流れをつかむのが一目均衡表なら、「どこまで動くか」とターゲットを絞るために使うのはフィボナッチ・リトレースメントやフィボナッチ・エクスパンションだ。
「どちらも黄金比の1:1.618を相場の値幅に当てはめてターゲットを計算する分析手法です。黄金比は建築物から生物まで至るところに出現します」
ひまわりの花やピラミッド、あるいはアップルやグーグルのロゴなど意識的/無意識的にかかわらず黄金比が使われているパターンは多いという。
「為替市場も人間という生き物が作り出すものですからフィボナッチが当てはまるのではと使い始めましたが、たしかに的中率が高い。とくに流動性の高い通貨ペアは生き物そのもの。38.2%戻しや61.8%戻しなどが節目になりやすい傾向があります」
過去をファンダメンタルチャートで確認し、現在の流れを一目均衡表で見て、将来の価格をフィボナッチで予想する――遠藤さんのツイッターを見ていると、そんな分析ができる。
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■電話からパソコン、スマホへ
「FXが始まった当初から伸びるだろうと思っていましたが、現在の広がり方は予想以上。それをもたらしたのはインターネット、スマホ、SNSでしょう。23年前は電話取引の時代でしたが、インターネットの普及でリアルタイム性が加味された。インターネットがFXを大きく発展させましたし、次の大きな進化がスマホ。どこにいてもプロのディーラーと同じように情報が取れ、発注できるようになりました」
今では発注の半分以上がスマホアプリ経由となるほどにスマホFXは普及している。
「さらにSNSが広く浸透して投資家同士が相場観を語り合うことができるようになりました。FXはインターネット、スマホ、SNSとともに伸びてきたともいえます」
FXの広がりを最前線で見てきた遠藤さんの分析や情報、ぜひ取引に役立ててほしい。
遠藤寿保さんのコラムは全4回となっています。
⇒遠藤寿保さん(その1) FXが生まれた日
⇒遠藤寿保さん(その2)ひまわり、CA、ヤフー、GMO
⇒遠藤寿保さん(その3)過去の相場を見つめる方法
⇒遠藤寿保さん(その4)FXを進化させた3要素
【プロフィール】
遠藤寿保さん
FXエバンジェリスト。ひまわり証券が日本初となるFXをリリースしたときに営業を担当。以降、サイバーエージェントFX(現在の外貨ex byGMO)を経て23年間、FX業界の第一線に立ち続ける。2022年8月に退職し、現在はFXエバンジェリストとしてツイッターやブログ、セミナーなどを通じた個人投資家への啓蒙活動に従事する。