【FXライター高城のFXで稼ぐ方法は勝者に訊け!】ポンタポンコさん(その3)朝5時からの早朝トレード
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今週も先週に引き続き、ポンタポンコさんについてです。
⇒ポンタポンコさん(その1)「早朝限定」の8億円トレーダー
⇒ポンタポンコさん(その2)飛躍のきっかけとなった「ダウバカ」
⇒ポンタポンコさん(その3)朝5時からの早朝トレード
⇒ポンタポンコさん(その4)早朝のドラマ
■米金利を軸に買い・売りを判断
前回紹介したダウバカ手法を柱のひとつとして年3000万円程度をコンスタントに稼げるようになったポンタポンコさん。しかし、ダウバカ手法の「寿命」はもはや尽きてしまったという。
「今は米ドル/円とダウ平均があまり相関していないからです。今なら『金利バカ』、米金利を見ながらのトレードのほうが有効です。ダウバカほど強力な相関があるわけではないので『要素のひとつ』といった程度ですが、モニターには米2年債利回りと米10年債利回りのチャートを表示させ、意識しながら早朝にトレードしています」
ボラティリティの小さい時間帯だから1トレードで狙える利益は数pipsほどだが、方向性は読みやすいという。
「米金利を軸に全体の地合いや高値・安値までの距離、ゴトー日か否かなどを考慮しながら『今日は上がるか、下がるか』と考えて、朝4時、5時台のうちに仕込んでいくのはダウバカと同じです」
通貨ペアは米ドル/円にかぎらない。ある早朝の取引履歴を見ると、ユーロ、英ポンド、豪ドルなどのクロス円を取引した記録が残されていた。
■利食いの判断と取引ロット数
決済はどう考えるのか。先ほどの取引履歴では1トレードの利益は1pips未満から20pipsと取引ごとに差がある様子が見て取れた。
「逆にいったときは即切りが基本ですが、利益確定は様子を見ながら臨機応変です。思った方向へ順調に動いてくれれば、最大で9時55分の仲値まで引っ張ります。そのときは追撃してポジションを取ったり、途中で部分利食いしたりすることもあります」
値幅が小さい代わりに1ショット1000万通貨、2000万通貨と大きな量で注文を入れていくのがポンタさんのスタイルだ。
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■早朝は指標や発言などのノイズが少ない
「今は早朝トレードしかやりません。早朝のメリットは『雑音』が少ないこと。経済指標や要人発言、ニュースなどが出ることは非常に少なく、たまにFED関係者の講演や米株の決算発表があるくらいです。雑音がないので予期せぬ急変が起きることもほとんどありません」
為替市場を動かす要因はさまざまにあり、不測の材料で損切りを余儀なくされることも多い。しかし、早朝であれば「今すでに出ている材料」だけでトレードできるのがメリットだ。
「もちろん、ときには不意のニュースが出ることもあります。最近でいえば2023年8月、朝6時すぎに米国債の格下げのニュースが出たことがありました」
この朝のNY市場は米金利が4%を超えて上昇して終えていたし、米ドル/円も上昇トレンドだったため、ポンタさんは2000万通貨のロングを持っていた。
「米国債格下げのニュースが出ると50pipsほど急落しました。朝6時台は普段からスプレッドが開きやすい上に急落したことで10銭くらいまで開いていた。『戻るだろう』『スプレッドが戻ってから切ろう』と思っているうちに損切りが遅れ、約1500万円の損切りとなってしまった。こうしたことも起こりますが、数年に1回あるかどうか、ですね」
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ポンタポンコさん(その4)へ続く。
ポンタポンコさんのコラムは全4回となっています。
⇒ポンタポンコさん(その1)「早朝限定」の8億円トレーダー
⇒ポンタポンコさん(その2)飛躍のきっかけとなった「ダウバカ」
⇒ポンタポンコさん(その3)朝5時からの早朝トレード
⇒ポンタポンコさん(その4)早朝のドラマ
【プロフィール】
ポンタポンコさん
50代・専業トレーダー。2006年にFXを始めるもスワップ投資で失敗。2200万円の損失となるもFXを継続。NY株クローズを見ながら米ドル/円をトレードする手法や仲値直前の買い・通過後の売り、米経済指標での逆指値エントリー、スワップが付与されるロールオーバー前後での売買など時間や市場のクセに着目した独自の手法を確立。2022年の利益は1.8億円。2023年も9月末までに1.3億円を稼ぐなど、これまでの累計利益は約8億円に。