【FXライター高城のFXで稼ぐ方法は勝者に訊け!】ポンタポンコさん(その1)「早朝限定」の8億円トレーダー
ガチンコFXの人気コンテンツ【FXライター高城のFXで稼ぐ方法は勝者に訊け!】が羊飼いに移植!
毎週金曜日にお届けします!!
今週から、ポンタポンコさんについてのコラムが始まります。
⇒ポンタポンコさん(その1)「早朝限定」の8億円トレーダー
⇒ポンタポンコさん(その2)飛躍のきっかけとなった「ダウバカ」
⇒ポンタポンコさん(その3)朝5時からの早朝トレード
⇒ポンタポンコさん(その4)早朝のドラマ
■13年連続、月単位で負けなし!
「2023年は9月末までで利益1億3500万円。22年が1億8700万円、21年が9900万円でした。トータルでは8億円くらいだと思います。1億円ですか? 気にしていませんでしたが、2013年くらいには到達していたと思います」
そう振り返るのは2006年からFXに取り組むベテラントレーダーのポンタポンコさんだ。
「月単位で見ると2010年11月から負けはありません。期待値があるトレードをいくつか続けていけば資産は右肩上がりに増えていくのだから、90歳でも100歳でもやり続けます。生きていれば、ですが(笑)」
※クリックで拡大します
■朝4時から10時まで6時間が取引時間
ポンタポンコさんの存在を教えてくれたのはスキャルピングの第一人者であるジュンさんだったが、ポンタポンコさんのトレードはスキャルピングとは異なっている。
「結果的に数秒での決済となることもありますが、分単位、時間単位で持ち越すことがほとんどです。なにより違うのはトレードする時間ですね」
FXトレーダーが監視を始めるのは東京市場が始まる朝9時から、あるいは欧米市場が動き出す夕方からが中心だし、もっとも注目を集めるのは米経済指標の発表が集中する22時30分(夏時間21時30分)だ。ところが指標トレードが活況を呈するころ、ポンタポンコさんはもう眠りについている。
「起きるのは朝3時すぎ。朝4時から10時までの6時間が私のトレード時間なんです」
他のトレーダーが気を緩める時間が、ポンタポンコさんにとってはトレード時間となる。朝9時からの1時間はともかく、NY市場が終わる直前から東京市場が始まる9時までは為替市場がもっとも静かな時間帯。なぜあえて凪の時間を狙うのか。そこには、あるきっかけがあった。
■「無知であることはお金を損するということ」
「2006年にFXを始めたんですが、当時は世界的に高金利でしたし、レバレッジ規制もなく100倍、200倍で取引できました。そのためスワップ投資の全盛期で、私も円を売っているだけで毎日2万円、3万円とスワップが入ってきた。1ドル100円を割れるなんて夢にも思っていないし、あっという間に億万長者になっちゃうんじゃない?!と勘違いしていました」
ところが市場は円高トレンドへ転換し含み損が拡大。一時は収支トントンで逃げられるレートまで5銭ほどに近づいたが決済に踏み切れず再び反転し、損切りを決断したときには2200万円まで損失がふくらんでいた。
「FXは怖い、もう辞めようと思いましたが、調べてみるとFXで勝っている人もいた。本当に怖いのはFXではなく無知であること、自分が負けたのは無知だったからなのだと気がつきました。知識がないとお金を損するのは投資にかぎったことではありません。自動車を買うときだって知識がないと余計なオプションをつけられたり、相場より高い代金を払わされる。無知だとお金を失うんです。悔しさもありましたし、もっと勉強してやり直そう、と」
2200万円の損切りをきっかけにポンタポンコさんはFXへ本気で取り組むようになり、今の独特なトレードスタイルが形成されていくことになる。
ポンタポンコさん(その2)へ続く。
ポンタポンコさんのコラムは全4回となっています。
⇒ポンタポンコさん(その1)「早朝限定」の8億円トレーダー
⇒ポンタポンコさん(その2)飛躍のきっかけとなった「ダウバカ」
⇒ポンタポンコさん(その3)朝5時からの早朝トレード
⇒ポンタポンコさん(その4)早朝のドラマ
【プロフィール】
ポンタポンコさん
50代・専業トレーダー。2006年にFXを始めるもスワップ投資で失敗。2200万円の損失となるもFXを継続。NY株クローズを見ながら米ドル/円をトレードする手法や仲値直前の買い・通過後の売り、米経済指標での逆指値エントリー、スワップが付与されるロールオーバー前後での売買など時間や市場のクセに着目した独自の手法を確立。2022年の利益は1.8億円。2023年も9月末までに1.3億円を稼ぐなど、これまでの累計利益は約8億円に。