【FXライター高城のFXで稼ぐ方法は勝者に訊け!】ポンタポンコさん(その2)飛躍のきっかけとなった「ダウバカ」
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今週も先週に引き続き、ポンタポンコさんについてです。
⇒ポンタポンコさん(その1)「早朝限定」の8億円トレーダー
⇒ポンタポンコさん(その2)飛躍のきっかけとなった「ダウバカ」
⇒ポンタポンコさん(その3)朝5時からの早朝トレード
⇒ポンタポンコさん(その4)早朝のドラマ
■「夢中」になってFXを研究した
スワップ投資で2200万円の損切りとなったポンタポンコさんに、ある変化が訪れた。
「FXに夢中になれたんです。将棋の藤井聡太さんは中学生のころ、学校から帰るやいなや棋譜を開いてずっと見ていたそうです。周囲から見れば『がんばっている』『努力している』ように見えるかもしれませんが、本人からしたら『好きだからやっている』『夢中になっている』だけ。それと同じように、私も自然とFXに夢中になっていました」
義務感や強制されてやるのではなく、好きだからやる――。そんな夢中になれる対象が、当時のポンタポンコさんにとってはFXだった。
「悔しさもあり、無知から脱したい気持ちもあり、気がついたらFXに『夢中』になっていました。仕事中もトイレで為替レートを見たり、方眼紙にチャートを手書きしたり、高額なセミナーや情報商材に手を出したり......(笑)」
20万円を支払ったセミナーで教わったのは『ボリンジャーバンドの2σ(シグマ)タッチでエントリーし、逆行したら2倍ナンピンを繰り返す』手法。いくらやっても勝てず、遠回りにしかならなかった。
「周りからは『よくそんなに夢中になれるね』と言われましたが、無理していたわけではありません。自然とFXを研究したくなっていました。FXで勝つために必要なことはなにかといったら『夢中になれること』だと思います」
■豪ドルとNZドルでの短期トレード
夢中になって研究した結果、期待値の高い手法を見つけることができたという。
「たとえば経済指標での逆指値トレードですね。当時は発表後の値動きが今よりも大きく、約定力が高い口座があった。上下にエントリーの逆指値注文を入れておけば、動いた方向の注文だけが約定し、労せずに20pips、30pipsと取れた。今では通用しないですが、当時は稼がせてもらいました。あとは豪ドルとNZドルが同じ方向に動きやすい性質を利用した手法もありましたね」
経済指標などオーストラリアの材料で豪ドルが急落すると、NZドルもつられて下がる。しかし、その後のリバウンド局面では異なる値動きをすることがあったという。そんな性質を利用した手法だ。
■ダウ平均についていく「ダウバカ」手法
「なかでも主力となってくれたのが『ダウバカ』手法です」
ダウ平均にバカみたいについていく手法だから「ダウバカ」。現在の早朝トレードへの道を拓いてくれた手法でもあった。
「当時も今も為替市場は他市場の影響を受けて動きます。ただ、どの市場の影響を受けやすいかは時期によって変わる。私がFXに夢中になっていた2010年代はダウ平均と米ドル/円が強く相関していました」
ダウ平均が上がれば米ドル/円も上がり、ダウ平均が下がると米ドル/円も下がるという関係だ。
「とくにその傾向が強く出るのが、米国株が引けたあとの早朝でした。朝5時にダウ平均が100ドル高で引けたとしたらロングです。早朝はヨコヨコの時間帯ですが、オセアニア勢や東京勢はダウ平均が上がっているのを見て米ドル/円を買ってくる可能性が高いですから先回りして買っておく、という考え方です」
■フィルターをかけて精度を高める
それだけでなく、全体の地合いや高値・安値の位置、日付などでフィルターをかけたり、利益確定をどこまで伸ばすかなどを判断していた。
「すぐ上にレジスタンスラインがあれば慎重に買いますし、『地合いがよくて、しかもゴトー日(末尾がゼロか5の日)』なら9時台への持ち越しも視野に入れてなるべく利益を伸ばそうとしたり、あるいは『ダウ平均は弱いのに米ドル/円が高値付近にいる』といったようなときは株価以外の要因で動いている可能性が高いので売るのを見送ったりと、調整していました」
このダウバカ手法は利益を積み重ねる柱のひとつになり、さらにはポンタポンコさんの目を早朝に向けさせるきっかけとなった。
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ポンタポンコさん(その3)へ続く。
ポンタポンコさんのコラムは全4回となっています。
⇒ポンタポンコさん(その1)「早朝限定」の8億円トレーダー
⇒ポンタポンコさん(その2)飛躍のきっかけとなった「ダウバカ」
⇒ポンタポンコさん(その3)朝5時からの早朝トレード
⇒ポンタポンコさん(その4)早朝のドラマ
【プロフィール】
ポンタポンコさん
50代・専業トレーダー。2006年にFXを始めるもスワップ投資で失敗。2200万円の損失となるもFXを継続。NY株クローズを見ながら米ドル/円をトレードする手法や仲値直前の買い・通過後の売り、米経済指標での逆指値エントリー、スワップが付与されるロールオーバー前後での売買など時間や市場のクセに着目した独自の手法を確立。2022年の利益は1.8億円。2023年も9月末までに1.3億円を稼ぐなど、これまでの累計利益は約8億円に。