【FXライター高城のFXで稼ぐ方法は勝者に訊け!】鈴木拓也さん(その4)リピート系やスワップ狙いも
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今週は、鈴木拓也さんについて最終回です。
⇒鈴木拓也さん(その1)東京、香港でプロとして活躍
⇒鈴木拓也さん(その2)4枚のモニターに映るのは
⇒鈴木拓也さん(その3)ライン分析で利益を伸ばす
⇒鈴木拓也さん(その4)リピート系やスワップ狙いも
■3つの投資手法
鈴木拓也さんは裁量取引に加えて、リピート系注文やスワップ狙いの長期投資も行なっている。裁量取引で充分に稼げる鈴木さんがなぜリピート系注文を使うのだろうか。
「動いていない相場で無理をして裁量取引をしても負けやすくなります。一定の値幅で買い下がり・売り上がりを繰り返してくれるリピート系注文は落ち着いた相場との相性がとてもいいと思います」
どのような通貨ペアや設定で運用しているのだろうか。
「リピート系では、どの程度のレンジで動くのか、もしレンジを抜けるとしたら上・下のどちらかを考える必要があります。米ドル/円の相場観として、1ドル100円から115円程度でのレンジで、もしレンジを抜けるとしたら上だろうと見ているため米ドル/円のロングをメインとしています」
米ドル/円のほかにもうひとつ運用している通貨ペアがある。豪ドル/NZドルだ。
「こちらは方向性というよりも、大きなトレンドが出ないだろうという相場観での運用です。チャートを見ても下は1.00、上は1.15で推移しています。このレンジを抜けないかぎり、コツコツ利益を稼いでくれる設定です」
■米ドル/円と豪ドル/NZドルで活用
リピート系注文にもさまざまなものがある。鈴木さんはどんな口座、注文を使っているのだろうか。
「比較する意味もあり、さまざまな口座で分散させています。分散させることには1社でトラブルが起きても身動きが取れなくならないように、という意味もあります」
FXブロードネットの「トラッキングトレード」やアイネット証券の「ループイフダン」、マネーパートナーズの「連続予約注文」、外為オンラインの「iサイクル2取引」、インヴァスト証券の「トライオート」、マネースクエアの「トラリピ」だ。それぞれの設定は下記のようになっている。
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■高金利が魅力の新興国通貨
「スワップポイントを狙った積立投資も行なっています。トルコリラも金利は高いですが経常赤字が気になる。メキシコペソのほうが有望だと思えるので2019年6月から月10万円ずつ積み立てています」
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2020年にはコロナショックを挟んでメキシコペソが30%近く急落する場面もあった。新興国通貨には暴落がつきものだが、リスク管理はどう考えるのがよいだろうか。
「レバレッジはかなり落として1.5倍を目安にしています。スワップ投資でリスクを抑えるには建値に逆指値を置くのも手。為替差益はプラスマイナスゼロにしながら、スワップが得られます。こうした運用ができるのは、株とは違ったFXならではのいい点です」
資金的には「裁量取引3:リピート系2:スワップ1」の割合だという。裁量取引の調子が悪くてもリピート系が補ってくれたり、忙しくて取引する時間がなくともスワップを得られたりと、手法の分散もまたリスク管理につながる。裁量取引一辺倒の人も、他の手法を取り入れてみてはどうだろう。
鈴木拓也さんのコラムは全4回となっています。
⇒鈴木拓也さん(その1)東京、香港でプロとして活躍
⇒鈴木拓也さん(その2)4枚のモニターに映るのは
⇒鈴木拓也さん(その3)ライン分析で利益を伸ばす
⇒鈴木拓也さん(その4)リピート系やスワップ狙いも
【プロフィール】
鈴木拓也さん
2012年、三井住友銀行入行。東京本店と香港支店にて為替のカスタマーディーラー業務、インターバンクディーラー業務に従事した後に退行。2018年、フィンテラスを設立するとともに個人でも裁量、自動売買、スワップ運用の3つの手法でFXを取引する。裁量取引ではトレンドラインやサポート、レジスタンスラインによる分析をメインとする。近著に『7日でマスター FXがおもしろいくらいわかる本』