【FXライター高城のFXで稼ぐ方法は勝者に訊け!】トレーダーKaibeさん(その4)自動売買の始め方
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今週は、Kaibeさんについて最終回です。
⇒トレーダーKaibeさん(その1)日本版ロビンスカップで準優勝!
⇒トレーダーKaibeさん(その2)「Flashes」の誕生
⇒トレーダーKaibeさん(その3)増えた白髪と口座資産
⇒トレーダーKaibeさん(その4)自動売買の始め方
■裁量取引の経験が自動売買で活きる
裁量取引からシステムトレードへと転向したKaibeさん。自動売買の魅力をどう考えているのだろうか。
「会社員が裁量で取引することの問題点は時間が限られていること。限られた時間で取引していると、成績がばらつきます。ルールではエントリーすべきときでも仕事があれば入れない。自分のルールが正しいのか、客観的な評価が難しくなります。EAだと24時間、取引してくれるため、評価しやすくなります」
自分なりの取引ルールがあるものの仕事との両立に悩まされている人は自動売買化することを検討してもよさそうだ。
「裁量でトレードしながら、いい自動売買があったら試してみる、というやり方です。裁量取引の経験があり為替市場への理解があるからこそ、自動売買もうまく回せます。プログラミングの知識だけでEAを回すとパフォーマンスが悪くなったときに対処できないからです」
■「ナンピン・マーチン」は負けて終わる、絶対に
EAは有料、無料を問わず、数多く提供されているし、FX会社が提供する自動売買もある。選び方のコツはあるのだろうか。
「いちばんいいのは、取引ルールを見て、【裁量取引だったらそのやり方で取引するか?】と考えること。初心者でよくあるのが、『ナンピン・マーチン』を選んでしまうこと」
ナンピン買い、つまり為替レートが下がるに従って買い増していく手法は裁量取引でもおなじみだ。そこにギャンブルでおなじみの資金管理法マーチンゲールを組み合わせたのがナンピン・マーチン。同じ量をナンピンするのではなく、1回目の買いが10なら2回目は20、3回目は40と下がるに従って買う量を増やしていく。
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「通常の相場だと含み損を抱えても助かることも多いですが、年に数回起こるボラティリティの高い相場では資金が足りなくなり、最後は必ず大きな損切り、強制ロスカットで終わります。パフォーマンスをよく見せやすいため初心者は使いたくなりがちですが、決して選ばないことです。ナンピン・マーチンを使ってよいのは、その特性を理解している上級者のみです」
■「副業」の選択肢を増やす
会社員時代、給与以外の収入源をと「副業」としてFXを始めたKaibeさん。副業が本業へと変わった今も、副業を行なっている。
「太陽光発電は長年やっていますし、不動産、それに仮想通貨でもマイニングやDeFiトークンの『イールド・ファーミング』など自分が働かなくても稼いでくれる副業を広げています。もちろん為替のチャートも見ていますが、裁量ではほぼ取引しません」
チャートを見ていて取引したくなることはないのだろうか。
「ここは買いだなと思うこともありますが、『ここで買いたい』のではなくて『ここで買う自動売買を作りたい』と思ってしまうんです」
裁量取引から始めて現在は生粋のシステムトレーダーとなったKaibeさん。そのエッセンスは裁量取引でも使えるはずだ。
Kaibeさんのコラムは全4回となっています。
⇒トレーダーKaibeさん(その1)日本版ロビンスカップで準優勝!
⇒トレーダーKaibeさん(その2)「Flashes」の誕生
⇒トレーダーKaibeさん(その3)増えた白髪と口座資産
⇒トレーダーKaibeさん(その4)自動売買の始め方
【プロフィール】
トレーダーKaibeさん
個人投資家。化学系研究者として勤務するかたわら、2006年にFXを始める。独学でプログラミングを学び裁量取引から自動売買へとスタイルを転換。2018年、独自開発した自動売買「Flashes」で参加した日本版ロビンスカップで準優勝を果たす。2019年に退職し、自身の取引のほか自動売買の開発、啓蒙活動を行なう。MENSA会員であるほか、日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリストの資格も持ち、自動売買の開発に活用する。著書に『IQ162のMENSA会員が教える
FX自動売買の基礎と実践』