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【FXライター高城のFXで稼ぐ方法は勝者に訊け!】トレーダーKaibeさん(その1)日本版ロビンスカップで準優勝

カテゴリ:FXで稼ぐ方法は勝者に訊け![FXライター高城による個人トレーダー取材]
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今週から、トレーダーKaibeさんについてのコラムが始まります。

トレーダーKaibeさん(その1)日本版ロビンスカップで準優勝!
トレーダーKaibeさん(その2)「Flashes」の誕生
トレーダーKaibeさん(その3)増えた白髪と口座資産
トレーダーKaibeさん(その4)自動売買の始め方

実口座でのトレード大会に自動売買で参加

「ロビンスカップでは2本のEA(自動売買)を回していただけでした。2本のロジックのベースは同じ。違いは取引通貨ペアが米ドル/円かユーロ/米ドルか、だけです」

そう振り返るのは2018年に開催された世界的なトレード大会であるロビンスカップの日本版で2位に入賞した実績を持つトレーダーKaibeさんだ。

「このときに使ったのは私が『Flashes』、あるいは『quasar』と呼んでいるEA。開発したのは2017年9月でしたがユーロ/米ドルはそれ以来ずっと右肩上がりを続けています」

好調なパフォーマンスとトレード大会での実績が示すとおり、日本を代表するシステムトレーダーの1人として著書も刊行しているKaibeさんだが、FXを始めてから4年間は裁量トレーダーとして過ごしていた。

Kaibeさん著書


裁量取引で始めたFX

「会社の先輩に『貯金だけではもったいない、年利20%を安定して出せる商品もある』と言われたのが投資しようと思ったきっかけでした。その先輩は何がいいか、具体的な商品までは教えてくれなかった。いろいろ探すなかで知ったのがFXでした」

主要国が軒並み低金利に落ち込んでいる今とは違って金利が高かった時代。年利5%程度のスワップ金利がもらえる通貨をレバレッジ4倍で買えば20%になる、そんな皮算用だった。

「最初はそのつもりでしたが、値動きを取るほうがおもしろくなってきて。『下がったら買う、上がったら決済する』と取引を繰り返していました」


25万円から1600万円へと増やした逆バリ手法

ところがリーマン・ショックへとつながるサブプライム・ショックに端を発する円高トレンドの前に沈没。300万円を失う結果となった。

「イチからやり直そうと情報収集や検証を行なって再開したのが2008年末。使ったのは『ボラティリティが高まっているときに上がりすぎたら売る。下がりすぎたら買う』という短期の逆バリ手法でした。そのやり方を続けた結果、9か月で25万円が1600万円になったんです」

手動で発注する裁量取引ではあるものの、システムへの依存度は高まっていた。

「このときは仕事の合間でも携帯電話でシグナルをチェックしながら発注していました。チャートにシグナルを表示させ、それを携帯電話に通知するようにして取引していたんです」

順調だった逆バリ手法だが、リーマン・ショック後のハイボラ相場が落ち着くとともにパフォーマンスが悪化。再び新たな手法を探すことになった。

知識ゼロから独学でプログラミングを学ぶ

「情報を集めるなかで出会ったのが自動売買。私が使っていた手法もMT4(メタトレーダー4)のEAで自動化できる。だったら、仕事もあるし自動でやったほうがいい、と。日本ではまだEAが一般的でなかったので海外フォーラムなどにあるEAを拾ってきて改良したりしながら、自動売買で取引するようになりました」

拾いもののEAの取引通貨ペアを変更したり、テクニカル分析のパラメータを変更したりと簡単な改良から初めて、徐々に知識を高めていった。

「プログラミングの知識? まったくありませんでした。仕事も薬品と薬品を混ぜ合わせて、みたいな化学系。解説ブログなどを読んでゼロからMQL4(EAの開発言語)を勉強しました」

Kaibeさんほどのシステムトレーダーであってもプログラミングは独学だった、というのは心強い話。ド素人からロビンスカップ準優勝へ、どう歩んでいったのだろうか。

トレーダーKaibeさん(その2)へ続く。

トレーダーKaibeさんのコラムは全4回となっています。
トレーダーKaibeさん(その1)日本版ロビンスカップで準優勝!
トレーダーKaibeさん(その2)「Flashes」の誕生
トレーダーKaibeさん(その3)増えた白髪と口座資産
トレーダーKaibeさん(その4)自動売買の始め方

【プロフィール】
トレーダーKaibeさん
個人投資家。化学系研究者として勤務するかたわら、2006年にFXを始める。独学でプログラミングを学び裁量取引から自動売買へとスタイルを転換。2018年、独自開発した自動売買「Flashes」で参加した日本版ロビンスカップで準優勝を果たす。2019年に退職し、自身の取引のほか自動売買の開発、啓蒙活動を行なう。MENSA会員であるほか、日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリストの資格も持ち、自動売買の開発に活用する。著書に『IQ162のMENSA会員が教える FX自動売買の基礎と実践』

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