【FXライター高城のFXで稼ぐ方法は勝者に訊け!】西原宏一さん(その4)「チャートありき」の相場観
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今週は、西原宏一さんについて最終回です。
⇒西原宏一さん(その1)バイ・ザ・ファクトの豪ドル買い
⇒西原宏一さん(その2)月足の「半値」と豪ドル
⇒西原宏一さん(その3)相場反転の有望シグナル
⇒西原宏一さん(その4)「チャートありき」の相場観
■相場観の組み立てはチャートから
セミナーやメルマガではファンダメンタルズの解説も多い西原宏一さんだが、相場観の設計は「チャートありき」で始まるという。
「もちろん情報は取りますが、最初のきっかけになるのはチャートであることが多い。チャートは長いものだとクォーターベース=四半期足まで見ます。あとは月足、週足、日足、4時間足まで。相場が動かないときには30分足まで落とすこともありますが、基本は日足。週足以上のチャートで流れに乗れると大きく取れるため大事にしています」
監視する通貨ペアは?
「通貨ペアでいえば主要通貨すべて。ユーロ/豪ドルや英ポンド/豪ドルといった通貨ペアも取引しますが、やらないのは新興国通貨。流動性が乏しく、イベント時にはストップ(逆指値)が滑る可能性が高いためです。『最大損失がどのくらいか』を決めておかないと安心してトレードできません」
最初に紹介した豪ドルのトレードでも、きっかけはチャートだった。
■米大統領選に向けたトレード戦略
「米大統領選まで100日を切っていますが、前回大統領選時のトレードもチャートが米ドル/円の上昇を示唆していました」
米ドル/円が100円割れ寸前から118円台まで2か月で暴騰したトランプラリーだ。
「僕は2か月前から米ドル/円をロングしていました。ロングにした時点では、トランプラリーを予想していたわけではありません」
当時、西原さんが配信していたメルマガには、こう書かれていた。
「先週ポイントにあげた100.00円を割り込めなかったため、100円台前半で、ドル円をロングにしています。今のところドル円が明確に上がると考えているわけではありませんが、ストップは99.90円をタイトにおいているので打診買いのみ」(2016年9月26日配信)
当時のファンダメンタルズは、「日銀が金融緩和からの脱却=テーパリングをめざすため、円高が進行し100円割れへ」といった雰囲気。そんな雰囲気に真っ向から歯向かうようなトレードだった。
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■「今年はFXをやったほうがいい」
「100円は心理的に非常に大きな節目であるとともにアベノミクス円安前後で引いたフィボナッチ・リトレースメントの50%ラインでもありました。さらにTDシーケンシャルでも買いのサインが出ていました。チャートからは100円を大きく割り込む可能性は低いと判断できましたし、逆にいえば100円割れにストップを置けば、リスク・リターンの効率がいいトレードができる。しつこくロングにしていました」
結果、ドル円は118円まで上昇し、西原さんのポジションは大きな利益となった。
「『今年はFXをやったほうがいい』というと言い過ぎかもしれませんが、今年も米大統領選挙が近づくにつれて、ボラティリティが高まっていくでしょう。11月3日の投票日に向けて収益チャンスが増えていく。『メルマガのおかげで儲かった、勉強になった』と言われると励みになりますし、皆さんのトレードに僕のメルマガやセミナーが皆さんに役立てば嬉しいですね」
西原宏一さんのコラムは全4回となっています。
⇒西原宏一さん(その1)バイ・ザ・ファクトの豪ドル買い
⇒西原宏一さん(その2)月足の「半値」と豪ドル
⇒西原宏一さん(その3)相場反転の有望シグナル
⇒西原宏一さん(その4)「チャートありき」の相場観
【プロフィール】
西原宏一さん
CKキャピタル代表取締役。青山学院大学卒業後、アメリカン・エキスプレス銀行を経てシティバンクへ。1996年まで為替部門チーフディーラーを務める。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店やシンガポール開発銀行シンガポール本店でプロップディーラーを歴任。現在は自身のトレードのほか、セミナーやメルマガなどを通じて個人投資家への情報発信を行なう。