【FXライター高城のFXで稼ぐ方法は勝者に訊け!】Zeppy・KENさん(その4)「1:2」を守る
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今週は、Zeppy・KENさんについて最終回です。
⇒Zeppy・KENさん(その1)大学生のFXユーチューバー
⇒Zeppy・KENさん(その2)取引ルールを固める
⇒Zeppy・KENさん(その3)大学生トレーダーの戦略
⇒Zeppy・KENさん(その4)「1:2」を守る
■損切りは「裏」に置く
前回はエントリーの考え方をKENさんに聞いたが、決済についてはどう考えるのだろうか。
「損切りは直近高値・安値などの『裏』に2、3pips離して発注します。今回だと、ブレイクされた抵抗線が今度は支持線に変わるので、その下です」
エントリーから損切りまでの幅がおよそ8pipsだ。
「必ず見ているのが、『エントリー損切りまでの幅に対して、どのくらいの利益が狙えるか』。損切りまでの幅が10pipsなら、少なくとも20pips狙える位置でなければリスクリワードが悪い。途中に強い抵抗性がないかを確認し、20pips以上の利幅が狙えないならエントリーしません」
「損切り幅1に対して利幅2」が目安とするリスクリワードだ。今回のトレード例だと損切り幅が8pipsだから、ターゲットは16pips上が目安になる。
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■「動く通貨」を「動く時間」に狙う
エントリーはNY時間の0時すぎ、ターゲットに到達したのは翌朝10時だった。
「時間も意識しています。ユーロのトレードなら欧州時間のブレイクを狙いたいですし、米ドルなら米株市場が開く23時以降が狙いやすい。勝率が高いわけではないので、よく動いてくれる時間、よく動く通貨でないと厳しいんです」
取引する通貨ペアは、今回のトレード例にもあげてくれた米ドル/円だろうか。
「もちろん米ドル/円もやりますが、最近多いのは英ポンド/米ドルやユーロ/米ドル。米ドル/円はボラの小さい相場が続いており、目安とするリスクリワードを保ちにくいためです。米ドル、円、ユーロ、英ポンド、豪ドル、たまにカナダドルの中から、そのときに動いている通貨ペアを選んでいます」
資金管理についてはどう考えているのだろうか。
「毎月初めに資金に合わせて発注量を決めていましたが、今は1回の注文で20万通貨を発注するだけの資金ができたので、だいたい1トレード10万通貨か、20万通貨で固定しています。使っている口座はSBI FXトレードや、ずっと使っていて慣れているMT4で発注できる外為ファイネストなど。海外業者は税制やスプレッドで不利になるため使いません」
■投資サークルの創立者でもある
大学での勉強とトレードを両立させてきたKENさんには、もうひとつの顔がある。
「若い人にもっと投資を知ってほしいという思いがあり、『KISHU』という投資サークルを作りました。ただ、大学のキャンバスでも投資系の情報商材やバイナリーオプションの怪しいUSBメモリが流行っていたこともあり、最初は大学の公認がなかなか下りなかったんです」
何の実績もないサークルだったから、大学の目には情報商材屋と「同じ穴のムジナ」に見えたのかもしれない。
「信頼してもらうには実績を作るしかない――そう思ってIRコンテストや投資コンテストに参加しました」
名古屋証券取引所が主催する株式投資コンテストや新聞社主催の銘柄バトルで1位を獲得するなど実績を積み上げていった。
「ゼミの先生の尽力もあり公認も下りました。今は30人ほどが週に1回集まって勉強会を行っています」
3月には大学を卒業、Zeppyへと入社するKENさん。「若い人にもっと投資を知ってもらう」ための活動の舞台はサークルからZeppyへ移ることになる。今後の活動にも期待......!
Zeppy・KENさんのコラムは全4回となっています。
⇒Zeppy・KENさん(その1)大学生のFXユーチューバー
⇒Zeppy・KENさん(その2)取引ルールを固める
⇒Zeppy・KENさん(その3)大学生トレーダーの戦略
⇒Zeppy・KENさん(その4)「1:2」を守る
【プロフィール】
KENさん
投資家ユーチューバー集団「Zeppy」所属。大学在学中には投資サークル「KISHU」を創設し、名古屋証券取引所主催の株式投資コンテストや新聞社主催の銘柄バトルなどで優勝。大学入学直後の2016年からFXを始め、トレードスタイルを確立した2018年には100万円弱の利益に。2020年4月からは役員としてZeppyで勤務する。