【FXライター高城のFXで稼ぐ方法は勝者に訊け!】Zeppy・KENさん(その2)取引ルールを固める
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毎週金曜日にお届けします!!
今週も先週に引き続き、Zeppy・KENさんについてです。
⇒Zeppy・KENさん(その1)大学生のFXユーチューバー
⇒Zeppy・KENさん(その2)取引ルールを固める
⇒Zeppy・KENさん(その3)大学生トレーダーの戦略
⇒Zeppy・KENさん(その4)「1:2」を守る
■半年間の損失を1か月で取り返す
KENさんが大学を休んでトレードすると決めていた2016年11月9日。米大統領選挙の投票日だった。
「当初はトランプの敗北を予想して米ドル/円を買っていました。ところが伝わってくる情勢はトランプ優位。慌てて売りポジションへと持ち変えましたが、トランプの勝利演説が始まったころから上がってきた。何か違う......と感じて、売りポジションを切り、再び買いに転じて、利益確定できた。トランプラリーが始まってからは、ロングを積んでは高値更新で利益確定して、と繰り返しました」
KENさんが初めて経験する大きなトレンドだった。
「当時使っていたのがトレンドに強い手法。田畑さんの本でも紹介されていたダウ理論も取り入れ、含み益が伸びれば逆指値をトレンド方向に動かしていくやり方です。1取引で100pipsくらいずつ取れて、半年間の損失を取り戻せました」
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■「やらないこと」のルール
トレンドフォロー手法に自信を深めたKENさんは徐々に取引の精度を高めていく。
「最初は『移動平均線がこうなったら買う』みたいな機械的なトレードでした。トランプラリーのような強いトレンドが発生すれば利益を伸ばせますが、レンジ相場では『損切り貧乏』になってしまう。それを改善するためにリスクリワード(利益と損失の割合)を意識したり、4時間足が伸びそうな方向にだけエントリーしたり、あるいはIMMポジションの偏りを見るようにしたりと、徐々にルールを追加していきました」
「やるべきこと」のルールだけではなく、「やらないこと」のルールも追加していった。
「東京市場の時間はユーロが動きにくいなと気づいたら『東京時間はユーロを取引しない』といったように、こういうときは取引しないという決めごとも足していきました」
■為替と株、二刀流のメリット
トランプラリーが終わってしばらく経つと、株も手がけるようになっていた。
「きっかけのひとつがゼミ。僕が入ったゼミでは、投資することが必須。先生自身も株や為替、オプションも取引していて、『お前ら、ドル円売ってるか?』と声をかけてくるような変わったゼミでした」
為替と株、二刀流となったことが思わぬ副作用をもたらした。
「FXだけだと為替市場で取引しないと利益が得られない。チャンスでなくとも取引してしまったり、自分がいいようにチャートを解釈したり、ポジポジ病になりがちでした。ところが、株も始めたことで一歩引いて見るというか、FXと距離感が取れるようになり、いい場面だけを待てるようになった。2018年には100万円弱の利益になり、月次でマイナスになることはほぼなくなりました」
Zeppy・KENさんのコラムは全4回となっています。
⇒Zeppy・KENさん(その1)大学生のFXユーチューバー
⇒Zeppy・KENさん(その2)取引ルールを固める
⇒Zeppy・KENさん(その3)大学生トレーダーの戦略
⇒Zeppy・KENさん(その4)「1:2」を守る
【プロフィール】
KENさん
投資家ユーチューバー集団「Zeppy」所属。大学在学中には投資サークル「KISHU」を創設し、名古屋証券取引所主催の株式投資コンテストや新聞社主催の銘柄バトルなどで優勝。大学入学直後の2016年からFXを始め、トレードスタイルを確立した2018年には100万円弱の利益に。2020年4月からは役員としてZeppyで勤務する。