【FXライター高城のFXで稼ぐ方法は勝者に訊け!】Zeppy・KENさん(その3)大学生トレーダーの戦略
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毎週金曜日にお届けします!!
今週も先週に引き続き、Zeppy・KENさんについてです。
⇒Zeppy・KENさん(その1)大学生のFXユーチューバー
⇒Zeppy・KENさん(その2)取引ルールを固める
⇒Zeppy・KENさん(その3)大学生トレーダーの戦略
⇒Zeppy・KENさん(その4)「1:2」を守る
■ファンダ分析は「どちらのインパクが大きいか」
大学生ながらFXで年間100万円を稼ぐまでになったユーチューバーのKENさん。どんな戦略でトレードしているのだろうか。
「FXだと基本、テクニカル分析です。ファンダメンタルズを分析することもありますが、たとえばイランとアメリカの対立であれば『戦争が起きた場合と起きなかった場合のインパクトはどちらが大きいか』と想定します」
戦争が起きればリスクオフで円や米ドル、安全資産のゴールドなどが買われやすくなるだろうと想定できる。
「戦争が起きなかったときよりも、戦争が起きたときのほうがボラは高まるはずなので、『それならゴールドを買ってみようか』と考え、売買の参考にします。あとはIMMポジションの偏りも見ていますが、日々のトレードで中心となるのはテクニカル分析です」
■伸びやすい方向に順バリする
日々のトレードをどう進めていくのだろうか。
「FXを始めるきっかけの1冊にもなった田畑昇人さんの考え方と似ていて、長い足でトレンドを見て『どちらに伸びやすいか』と考えることからスタートします。次に短い足でエントリーのタイミングを計り、週に2、3回のエントリーチャンスを待つ、というやり方です」
スタイルは数時間程度のデイトレードだ。
「最近は枚数を落として実験的にスウィングでもトレードしますが、これまでの収益源はデイトレ。とくに米株が開く23時すぎに仕掛けることが多いです。このときもそうでした」
といってKENさんが見せてくれたのは4時間足のチャートだ。
「このときは4時間足、1時間足の移動平均線が上向きで、チャンネルラインを上抜いたことからも買い目線でした」
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■効いている水平線を探し逆指値エントリー
エントリーの検討では、チャートを15分足や5分足に落とす。
「チャートには水平線を数多く引いて、その中から何度か反発したり、節目となっているようなラインを探します。このときに着目したのは前日の高値でした。高値に引いた水平線(下図参照)で2回跳ね返されていたからです」
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ということは、強い抵抗線となっていた水平線を上にブレイクしたところで買い、か。
「ダマシのブレイクもあるため、最初のブレイクでは入りません。抵抗線を上抜けし、いったんリターンムーブが発生したのを確認してから、直近高値に買いの逆指値を起きます。再び上昇してくれば逆指値が約定しエントリーとなります」
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KENさんのトレードだとエントリーは逆指値。思った方向に動き出したのを確認してからエントリーしていくことになる。
「ダブルボトムやダブルトップのようなチャートがあると、トップやボトムの水平線で反転したところでエントリーしたくなりますが、それよりもネックラインを明確にブレイクしたのを確認してからエントリーしたほうが勝率は高い。そうすると逆指値でのエントリーになります」
ブレイクしたと思っても数pips抜けただけで反転してしまうことも多い。それを避けるため、セカンドブレイクを慎重に待ってからエントリーするのがKENさんの考え方だ。
Zeppy・KENさん(その4)へ続く。
Zeppy・KENさんのコラムは全4回となっています。
⇒Zeppy・KENさん(その1)大学生のFXユーチューバー
⇒Zeppy・KENさん(その2)取引ルールを固める
⇒Zeppy・KENさん(その3)大学生トレーダーの戦略
⇒Zeppy・KENさん(その4)「1:2」を守る
【プロフィール】
KENさん
投資家ユーチューバー集団「Zeppy」所属。大学在学中には投資サークル「KISHU」を創設し、名古屋証券取引所主催の株式投資コンテストや新聞社主催の銘柄バトルなどで優勝。大学入学直後の2016年からFXを始め、トレードスタイルを確立した2018年には100万円弱の利益に。2020年4月からは役員としてZeppyで勤務する。