【FXライター高城のFXで稼ぐ方法は勝者に訊け!】トウキョウフォックスさん(その3)「バーチャート」を使う理由
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今週も先週に引き続き、トウキョウフォックスさんについてです。
⇒トウキョウフォックスさん(その1)世界屈指のFX会社役員から個人投資家へ
⇒トウキョウフォックスさん(その2)押し目の真の活用法
⇒トウキョウフォックスさん(その3)「バーチャート」を使う理由
⇒トウキョウフォックスさん(その4)「週1・20pips」で御の字
■エントリーを改善し損切り幅を狭める
押し目や戻り高値を「限界点」と考えて、反転を見極めながらトレードを行なっているトウキョウフォックスさん。しかし、そこには問題があった。
「前回押し目を基準にして売っていくと、損切りの目安は上昇トレンドの前回高値であるA(下図参照)になります。しかし、それだと損切り幅が広くなってしまう。リスク・リターンが悪くなってしまうんです」
リスク・リターンを向上させるには、損切りポイントを近づけるか、利益確定ポイントを遠ざけるか、あるいはエントリーポイントを改善させるか、3つの選択肢のいずれかになる。
「損切りのポイントは動かせませんし、今のようなボラティリティが小さな相場では狭い幅を確実に狙いたいから利益確定も動かせない。そうすると残るのはエントリーをより引きつけること。そこで安値Y割れではなく、いったんXを割ったあとに高値Aを越えられずに高値Bをつけたのを確認してから売るようにしています」
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■4時間足をメインにした短期スウィング
高値Bの形成はどう確認するのだろうか。
「小さな山や谷を見るためにはチャートの時間軸を落とします。僕がメインで使うのは4時間足ですが、小さな動きを見たいときには5分足を使います」
トウキョウフォックスさんが使うのは通常のローソク足ではない。
「使っているのはバーチャートです。僕のやり方だと、始値・終値はあまり意味を持たない。唯一、月曜日早朝の窓開けだけは別ですが、普段は高値・安値だけがわかれば十分。ローソク足よりも、シンプルなバーチャートのほうが見やすいんです。20年近く、ずっとメインはバーチャートです」
バーチャートでも始値・高値・安値・終値の4つの価格を1本の足で表示してくれるが、陽線・陰線の概念がない。使うのは1色だけで、上昇した足も下降した足も同じ色で表示される。押し目や戻り高値だけを確認してトレードするなら、余計な情報が入らないバーチャートのほうが使いやすいのかも。
■リスク・リターンは1:1を基本に
「取引するのは米ドル/円とユーロ/米ドルがメイン。トレードチャンスは週に1、2回くらいしかありません。ほとんどの時間はチャートを見ているだけですが、『週1回トレードして20銭、30銭抜ければ御の字』だと割り切っています。たとえ20銭でも30万通貨なら利益は6万円ですから、悪くないですよね」
4時間足メインだと100pips、200pipsと大きな利幅を狙っていきそうなものだが、トウキョウフォックスさんの狙う利幅は小さめだ。
「リスク1に対してリターン1が基本。損切りまでの幅が50銭なら利益確定も50銭幅です」
こうした考え方で、実際にどんなトレードを行なっているのか、もう少し聞いていこう。
トウキョウフォックスさん(その4)へ続く。
トウキョウフォックスさんのコラムは全4回となっています。
⇒トウキョウフォックスさん(その1)世界屈指のFX会社役員から個人投資家へ
⇒トウキョウフォックスさん(その2)押し目の真の活用法
⇒トウキョウフォックスさん(その3)「バーチャート」を使う理由
⇒トウキョウフォックスさん(その4)「週1・20pips」で御の字
【プロフィール】
トウキョウフォックスさん
外為ブローカーやオプションブローカー、証券会社、外資系銀行、個人投資家などを経て、大手FX会社の立ち上げに参画。業界トップクラスへと育てあげる。2018年に退職し個人投資家へ復帰。2003年に刊行した著書『TFブレイクアウト』ではトレンドフォローのブレイクアウト手法をわかりやすく解説し、今も人気を博す。2冊めとなる書籍も執筆中。