【FXライター高城のFXで稼ぐ方法は勝者に訊け!】トウキョウフォックスさん(その2)押し目の真の活用法
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今週も8/10(金)に引き続き、トウキョウフォックスさんについてです。
⇒トウキョウフォックスさん(その1)世界屈指のFX会社役員から個人投資家へ
⇒トウキョウフォックスさん(その2)押し目の真の活用法
⇒トウキョウフォックスさん(その3)「バーチャート」を使う理由
⇒トウキョウフォックスさん(その4)「週1・20pips」で御の字
■転換ポイントは押し目・戻り高値なのか
DMM.com証券を退職するまでさまざまな金融機関を渡り歩いてきたトウキョウフォックスさん。その途中には、個人投資家としてトレードで生計を立てていた期間があった。個人投資家に戻った今、使っているのは当時利用していた手法のブラッシュアップ版だ。
「最初の個人投資家時代、さまざまな投資理論を研究しました。シンガポール時代に知己を得たディーラーに教わったウィリアム・ギャンの理論であったり、ラリー・ウィリアムズのサイクル論であったり――」
そうした中で気がついたのが、「押し目・戻り高値」の活用だ。
「どうやらトレンドの転換では押し目や戻り高値がポイントらしい、と。集中的に押し目や戻り高値を研究しました。高値と安値を切り上げていくのが上昇トレンドであり、高値と高値の間にできるのが押し目、その逆が戻り高値です。その上で、『上昇トレンド中に押し目を下抜けたらトレンド転換と考えて売り』、『下落トレンド中に戻り高値を上抜けたら買い』といったようにトレードしてみたんです』
しかし、期待したほどの結果が出ない。そこでトウキョウフォックスさんは過去のトレードを再検証していった。
■押し目は「限界点」に過ぎない
「そこで気がついたのは、押し目や戻り高値がトレンド転換のポイントとなるわけではないようだ、ということ。押し目や戻り高値は『トレンドに対する反発力の限界点』。限界点を抜けてトレンドが反転することもあるのですが、戻ってきてしまい損切りとなることも多いんです」
高値と安値を切り上げていく上昇トレンドの途中にできた安値が押し目。下図でいえばYやZが押し目となり、トウキョウフォックスさんによれば「下げる力の限界点」となる。
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■押し目ブレイクで売るための「2条件」
「限界点であるはずの押し目を下抜ければ、それだけ『下へ行く力』が強いということになりますが、それだけでは売りの根拠が弱い。慎重に考えるなら、その後の『上へ行く力』も確認し、高値を更新するほどの力がないことを確認してから売ったほうが効率がいいことに気がついたんです」
図でいうと下記のようになる。押し目Yの下抜け(1)で下がる力の強さが確認できる。さらに(2)では、高値を更新できずに反転したことから「上がる力が弱い」ことも明らかだ。この2つが揃ったあと、Yの安値を下抜けたところで売りとなる。
「下がる力の強さ」と「上がる力の弱さ」の2つを確認してからのエントリーとなるため、(1)だけで売るよりも精度は高まる。これが「TFブレイクアウト」の源流となった。
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トウキョウフォックスさん(その3)へ続く。
トウキョウフォックスさんのコラムは全4回となっています。
⇒トウキョウフォックスさん(その1)世界屈指のFX会社役員から個人投資家へ
⇒トウキョウフォックスさん(その2)押し目の真の活用法
⇒トウキョウフォックスさん(その3)「バーチャート」を使う理由
⇒トウキョウフォックスさん(その4)「週1・20pips」で御の字
【プロフィール】
トウキョウフォックスさん
外為ブローカーやオプションブローカー、証券会社、外資系銀行、個人投資家などを経て、大手FX会社の立ち上げに参画。業界トップクラスへと育てあげる。2018年に退職し個人投資家へ復帰。2003年に刊行した著書『TFブレイクアウト』ではトレンドフォローのブレイクアウト手法をわかりやすく解説し、今も人気を博す。2冊めとなる書籍も執筆中。