【FXライター高城のFXで稼ぐ方法は勝者に訊け!】トウキョウフォックスさん(その1)世界屈指のFX会社役員から個人投資家へ
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今週から、トウキョウフォックスさんについてのコラムが始まります。
⇒トウキョウフォックスさん(その1)世界屈指のFX会社役員から個人投資家へ
⇒トウキョウフォックスさん(その2)押し目の真の活用法
⇒トウキョウフォックスさん(その3)「バーチャート」を使う理由
⇒トウキョウフォックスさん(その4)「週1・20pips」で御の字
■絶版となった名著
トレード手法は数多くあるが、個人的にお勧めしたい本がある。『TFブレイクアウト』だ。刊行されたのは2003年。15年も前の書籍で絶版となってしまっているため、中古本でしか入手できないが、書かれた内容は間違いなく今も通用する。その著者であるトウキョウフォックスさんは意外な経歴を持っている。
「もともとはコバヤシというマネーブローカーで金融市場のキャリアをスタートしました。扱っていたのは金利、『円デポ市場』と呼ばれる短期のインターバンク市場でした。その次が、短資会社が外資系企業と合弁で立ち上げたオプションのブローカー。そこからシンガポールのマネーブローカーへ転職したり、クレディ・リヨネ銀行のデリバティブ部門へ入ったり、ひと通り経験してきました」
金利やオプション、デリバティブなど、さまざまな経験を積む間には個人投資家として過ごした時代もあった。
■FX元年以前から為替をトレード
「本当は金利や債券でトレードしたかったのですが、日本だとまだ扱っている会社が少なく、あっても取引単位が大きかった。それで始めたのが為替です。まだ外為法が改正される前でした」
今でこそ一般的になったFXだが、歴史は意外と浅い。外為法が改正された1998年が日本の「FX元年」となる。
「それ以前もごく一部ですが海外業者を使って為替を取引する人がいました。私もその一人ですが、レートが10銭刻みだったり、10万通貨あたり1万円ほどの手数料がかかったりと、今思えばとんでもない取引環境でした」
「手数料無料・スプレッド0.3銭」が一般的になった今からすると想像できない環境だが、そんな中でトウキョウフォックスさんは個人投資家としての第一歩を踏み出した。
「そこで役立ったのがブローカーとしての経験です。海外のブローカーは『プライスは自分で作るもの』という教育を受けます。それはデポでも為替でも、です。顧客の注文を右から左へと流すのではなく、自分でプライスを作りながら、いかに負けないようにするかと考える中で、自然と相場観が養われるんです」
■DMM.com証券を世界屈指のFX会社へと育てあげる
個人投資家として生計を立てていたトウキョウフォックスさんだが、知人の誘いもあって証券会社の立ち上げに参画することになる。メインで扱っていたのはFXやオプションだ。
「その後も会社の資金でトレードは行なっていました。本業はたいして儲からなかったですから(笑)」
出資者の事情もあり、この証券会社は2009年に買収される。そこで生まれたのが、DMM.com証券だ。
「DMMには金融のノウハウがありませんから、買収後も僕らは残りました。それから10年、そろそろやめてもいいかなと」
その間、DMM.com証券はFX取引高世界2位へと躍進した。世界屈指のFX会社で役員を務める一方、個人投資家としての実績と経験もあるトウキョウフォックスさん。退職後は個人投資家に復帰し、トレードを積み重ねている。その手法や口座選びについて聞いていこう。
トウキョウフォックスさん(その2)へ続く。
トウキョウフォックスさんのコラムは全4回となっています。
⇒トウキョウフォックスさん(その1)世界屈指のFX会社役員から個人投資家へ
⇒トウキョウフォックスさん(その2)押し目の真の活用法
⇒トウキョウフォックスさん(その3)「バーチャート」を使う理由
⇒トウキョウフォックスさん(その4)「週1・20pips」で御の字
【プロフィール】
トウキョウフォックス(荒井昇一)さん
外為ブローカーやオプションブローカー、証券会社、外資系銀行、個人投資家などを経て、大手FX会社の立ち上げに参画。業界トップクラスへと育てあげる。2018年に退職し個人投資家へ復帰。2003年に刊行した著書『TFブレイクアウト』ではトレンドフォローのブレイクアウト手法をわかりやすく解説し、今も人気を博す。2冊めとなる書籍も執筆中。