【FXライター高城のFXで稼ぐ方法は勝者に訊け!】田向さん(その2)交差点の安全な渡り方
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毎週金曜日にお届けします!!
今週も先週に引き続き、田向さんについてです。
⇒田向さん(その1)ビジネスとしてのFX
⇒田向さん(その2)交差点の安全な渡り方
⇒田向さん(その3)ディナポリ数の秘密
⇒田向さん(その4)1日2回のチャートチェック
■「為替市場はプロの判断で動いている」
「やり方を変えたきっかけはテニスクラブでの出会いでした。『FXやってるんだって? 今はロング、ショート?』と聞いてくる人がいた。シティバンクで為替ディーラーを勤めていた人です。ところが、当時の僕は『ロング=買い』とスッと理解できない程度の知識レベル。これではとても太刀打ちできない、考え直そう、と」
自ら起こした会社を売却、新たなビジネスとしてFXを始めた田向さんだったが、思うようには儲からない日々が続いた。転機となったのは、テニスクラブでの出会いだった。
「為替市場にはプロがたくさんいて、彼らの動かす金額は大きい、その判断で相場が動いているようだ、ということがわかった。だったら自分で判断するのではなく、彼らが作り出す流れに乗ったほうがいいんじゃないか、と」
■「素人のファンダメンタルズ分析は妄想の域を出ない」
為替のプロが作り出す「流れ」をどう読み解くか。そこで田向さんが頼ったのはテクニカル分析だ。
「最初はファンダメンタルズも考えましたが、素人のファンダメンタルズ分析は妄想の域を出ません。たとえばオプション。『114円に10ビリオンのオプションがある』という情報があったとしましょう」
オプションは為替市場を左右する情報のひとつ。多額のオプションがあるレートの付近では動きにくくなるとされる。
「一般論としてのオプションの仕組みは素人でも勉強すればわかりますが、『多額とはどのくらいか』、『10億ドルのマーケット・インパクトはどの程度か』といったことはディーリング経験のあるプロでないと解釈が難しい。しかし、チャートを見ればプロの判断の軌跡が残されています。『プロは売っているようだから少なくとも買う場面ではない』とか、『多くのプロが買い始めたようだ』ということはチャートを見れば誰でもわかるんです」
「多数派のプロについていく」のが田向さんの考え方だ。それを田向さんは横断歩道に例えてこう説明する。
「渋谷のスクランブル交差点で信号が変わるのを待っていち早く渡ろうとすると車にひかれるかもしれません。信号が青になりみんなが歩き出したのを確認してからなら、渡り始めるのは遅くなりますが安全です。僕ら個人投資家は先頭を切る必要はなく、歩行者の群れに後ろから慎重についていくべきなんです」
■視覚的に大きなトレンドを把握する「虹色FX」
みんなが渡りだしたのかどうか、それを確認するための手段となるのが、「虹色FX」だ。
「パラメータを変えた7本の移動平均線を表示させたチャートです。7本を使うことで、より慎重に、かつ視覚的に流れを判断できる。取引の頻度は減りますが、精度が高かったため、当時はメインのチャートとして利用していました。」
短期から長期まで7本の移動平均線がそろって同じ方向へと傾いていたら、流れが明確。その流れに順張りでついていくやり方だ。
「僕が今も移動平均線をよく見るのは、トレンドフォローがいちばんだと思っているから。逆に言えば、僕にはそれしかできないんです(笑)」
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田向さん(その3)へ続く。
田向さんのコラムは全4回となっています。
⇒田向さん(その1)ビジネスとしてのFX
⇒田向さん(その2)交差点の安全な渡り方
⇒田向さん(その3)ディナポリ数の秘密
⇒田向さん(その4)1日2回のチャートチェック
【プロフィール】
田向宏行さん
個人投資家。起業家として成功を収め事業を売却。FXトレーダーへと転身する。7本の移動平均線を利用した「虹色FX」や、著名投資家が開発した「ディナポリ」などの手法を用いてトレードする。西原宏一さんのメルマガでのサポート役としての情報配信やセミナー講師を務めることも。著書に『臆病な人でも勝てるFX入門』、『最短で1億円を築く FXの稼ぎ技 230』など。