【FXライター高城のFXで稼ぐ方法は勝者に訊け!】田向さん(その1)ビジネスとしてのFX
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今週から、田向さんについてのコラムが始まります。
⇒田向さん(その1)ビジネスとしてのFX
⇒田向さん(その2)交差点の安全な渡り方
⇒田向さん(その3)ディナポリ数の秘密
⇒田向さん(その4)1日2回のチャートチェック
■「レバレッジ」をかけて働く
「大学を卒業し、目指していたのは司法試験でした。しかし、思ったほど成績がよろしくない。あきらめて働くことになりましたが、人よりも社会に出遅れてしまった。今さら5つも6つも年下の人と同じスタートラインに立つのではなく、そこで『レバレッジ』を使う方法を考えたんです」
そう振り返るのは個人投資家の田向宏行さん。レバレッジというとFXを想像してしまうが、ここで田向さんが選択したのはFXとは違う方法だった。
「自分が働くだけでは限界がありますよね。効率を上げるには他人の力を借りて働くしかない。そう考えて、会社を作ったんです。人材派遣会社でした」
周囲の助けもあって順調に進んでいたビジネスに逆風が吹き始めたのは2006年ころだった。
■事業を売却、FXトレーダーへ
「同業者の不正事件などもあって派遣業への風当たりが強まると同時に法律も改正され、自由にやりづらくなってきました。子どものころから、親に言われていた言葉が『ヤバイときは逃げろ』。逃げどきかなと思って、事業を売却しました」
新しい道を模索している時期に出会ったのがFXだった。
「別の業種で起業しようかと思いましたが、具体化するのは大変です。かといって、どこかの会社に入ろうにも自分のスキルでは雇ってくれるとは思えないし、人の下で働くのも性に合わない。不動産投資も浮かびましたが、何棟も買うほどの資産もない。FXだったら少額からも始められるし、自分のペースでできると思ったんです」
田向さんがFXを始めたのは2007年ころ。リーマンショックが起きる前年だ。
「あのころは円安トレンド。円を売っていれば儲かった時代だし、下がれば買い増しすればドカンと儲かる。こんな簡単に儲かっちゃうんだ、と。ところが、2008年くらい、ユーロ/米ドルだったと思いますが、いつものように不利な方向へ動いたらナンピンしていましたが、いくら待っても戻らない。ロットが増えてきて段々と含み損が増えてきて、ますます切れなくなってきた。結局、その口座は飛んでしまった。300万円くらいだったと思います。『あ~あ』とため息をつくと同時にホッとする自分もいました」
■参入障壁は低いが儲けるのは難しい
FXを始めるのは簡単だが、FXで儲けるのは難しいことを田向さんは痛感する。
「FXを始めることは誰でもできます。ビジネスとして考えれば参入障壁がとても低い。それだけに競争がとても激しく、成功するのは大変です。逆に多額の資本や資格が必要で参入障壁が高い業種だと始めるのは難しいですが、壁を乗り越えられれば一定の収益は確保されます」
この苦い経験から田向さんは今のスタイルへと転換していく。
著書右『臆病な人でも勝てるFX入門』、『最短で1億円を築く FXの稼ぎ技 230』
田向さん(その2)へ続く。
田向さんのコラムは全4回となっています。
⇒田向さん(その1)ビジネスとしてのFX
⇒田向さん(その2)交差点の安全な渡り方
⇒田向さん(その3)ディナポリ数の秘密
⇒田向さん(その4)1日2回のチャートチェック
【プロフィール】
田向宏行さん
個人投資家。起業家として成功を収め事業を売却。FXトレーダーへと転身する。7本の移動平均線を利用した「虹色FX」や、著名投資家が開発した「ディナポリ」などの手法を用いてトレードする。西原宏一さんのメルマガでのサポート役としての情報配信やセミナー講師を務めることも。著書に『臆病な人でも勝てるFX入門』、『最短で1億円を築く FXの稼ぎ技 230』など。