【FXライター高城のFXで稼ぐ方法は勝者に訊け!】田向さん(その3)ディナポリ数の秘密
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今週も先週に引き続き、田向さんについてです。
⇒田向さん(その1)ビジネスとしてのFX
⇒田向さん(その2)交差点の安全な渡り方
⇒田向さん(その3)ディナポリ数の秘密
⇒田向さん(その4)1日2回のチャートチェック
■「ディナポリ」はコンサバティブだからいい
7本の移動平均線を組み合わせた「虹色FX」で収益を安定させていった田向さん。しかし、移動平均線だけを利用した虹色FXには不満もあった。
「虹色FXでは為替市場の大きな流れの方向や入るタイミングはわかるんだけど、目標値が計算できない。ストップを切り下げていきながら結果、ストップが利益確定になるといったように取引するか、フィボナッチ・リトレースメントを使う必要がある。また、1トレードが終わったら、次の新たな流れが出てくるのを待つしかありませんでした」
この不満を解消してくれたのが、「ディナポリ」だった。世界的に知られたアメリカ人トレーダーであるジョー・ディナポリが開発したトレード手法だ。
「ディナポリに会ったことはありませんが、チャートを見たとき、『よくできているな』と思いました。押し目を確認してからのエントリーであるとか、欲張らない利益確定は私の好みにあっているなと」
■ディナポリを使ったエントリー例
ディナポリのチャートが独特なのは移動平均線の使い方。通常の移動平均線を右側にずらして表示させる「DMA」を使う。メタトレーダー4(MT4)なら移動平均線を表示させ、プロパティを開き、「表示移動」の項目に数字を入れると表示できる。
「パラメーターは移動平均線(7)をローク足5本分、右側に先行させて表示させた「7×5」と、「3×3」、「25×5」の3本です。日足や4時間足を見て、ローソク足が3本よりも上ならば上昇トレンド、下ならば下落トレンドと判断していきます」
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ディナポリは「マルチタイム」で使う。複数の足を組み合わせて判断するやり方だ。
「日足で大きな流れを確認したらエントリーの判断は4時間足や1時間足。上昇トレンド中なら、3×3DMAの下にもぐっていた1時間足が上に抜けてきたのを確認して買いです」
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日足と4時間足、4時間足と1時間足、あるいは1時間足と15分足など組み合わせは自由だ。
■1枚のチャートで「マルチタイム」
「3本の移動平均線でトレンドを慎重に判断し、エントリーもマルチタイムで押し目を確認してからと非常にコンサバティブですよね。そこが私の好みに合っているんです。DMAの数字も非常によく考えられています。この数字自体にマルチタイムの発想が取り入れられているんです。たとえば、『12×12』のDMAを表示させてみてください――」
1時間足に通常のディナポリに加えて、「12×12」のDMAを表示させたのが下記のチャートだ。
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「2本のDMA、『25×5』と『12×12』がほぼ同じように動いていますよね。1時間足の『12×12』が何かというと、4時間足の『3×3』です。つまり、1時間足の『25×5』は長期のDMAというだけでなく、4時間足の『3×3』を見ているのと同じ効果もあるんです。非常によく考えられたパラメーターの設定ですよね」
田向さん(その4)へ続く。
田向さんのコラムは全4回となっています。
⇒田向さん(その1)ビジネスとしてのFX
⇒田向さん(その2)交差点の安全な渡り方
⇒田向さん(その3)ディナポリ数の秘密
⇒田向さん(その4)1日2回のチャートチェック
【プロフィール】
田向宏行さん
個人投資家。起業家として成功を収め事業を売却。FXトレーダーへと転身する。7本の移動平均線を利用した「虹色FX」や、著名投資家が開発した「ディナポリ」などの手法を用いてトレードする。西原宏一さんのメルマガでのサポート役としての情報配信やセミナー講師を務めることも。著書に『臆病な人でも勝てるFX入門』、『最短で1億円を築く FXの稼ぎ技 230』など。