【FXライター高城のFXで稼ぐ方法は勝者に訊け!】田向さん(その4)1日2回のチャートチェック
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毎週金曜日にお届けします!!
今週は、田向さんについて最終回です。
⇒田向さん(その1)ビジネスとしてのFX
⇒田向さん(その2)交差点の安全な渡り方
⇒田向さん(その3)ディナポリ数の秘密
⇒田向さん(その4)1日2回のチャートチェック
■確率論を無視するのは上級者になってから
「スポーツには性格が出ますよね。性格が違えば戦略も違う。私が週末、通っているテニスクラブには西原宏一さん(元シティバンク・チーフディーラー)も来る。ダブルスを組むと、私は確率重視でセオリー通りにポイントを稼ぐのに対して、西原さんは確率よりも自分の勘や判断を重視して動く。そのため、ときに私では不可能なスーパーショットを決めることがあるんです」
本ブログの『FX突撃取材!』で毎週水曜日と金曜日に相場観を披露してくれる西原さん。コンセンサスとは真逆の「えっ?!」と思うような相場観もあるのだが、それが「スーパーショット」となることも少なくない。
「西原さんがスーパーショットを打てるのは、基本となる型、セオリーを知っているからです。相場でもテニスでもスーパーショットを打とうとするよりも、まずは『こういうときはこう』というセオリーを知ることが第一です。基本となる型は人それぞれでしょうが、今の私にとってはディナポリなんです」
■同じセットのチャートを毎日見続ける
ディナポリは一見、複雑に見えるがスマホでも表示可能だ。
「メタトレーダー4(MT4)にはスマホアプリがあり、移動平均線をシフトさせたDMAも表示できます。これを使えば、会社員でも外出がちな人でもチャートを定期的にチェックできますよね。そこで大切なのは、『自分の見る時間軸を決める』ということです」
ディナポリはマルチタイムフレームで使うのが基本。日足と4時間足、4時間足と1時間、1時間足と15分足といったように長短2つのチャートを組み合わせて、長い足でトレンド方向性を、短い足でとエントリーのタイミングを計って、といったように使い分ける。
「昨日は15分足、今日は日足と見る足を変えていると、迷ったり間違えやすくなる。まずは自分がどの2つの足を見るかを決めた上で、毎日見続けることです。たとえば日足と4時間足であればチャートの形が1日で大きく変わることはない。朝と夜、1日2回も見れば充分ですから、1日10分もあれば済みますよね」
■テクニカルを信じ抜く強さ
12月27日に書籍が発売となる田向さん。そのタイトルは『1日2回のチャートチェックで手堅く勝てる兼業FX』。日足と4時間足のディナポリならば、たしかに「1日2回」で済みそうだし、兼業トレーダー向けに田向流のディナポリ活用法にもページを割かれている。
「ぜひ皆さんにディナポリを試してほしいのですが、初心者に多いのはテクニカルを使ってみたものの開始直後に上手くいかないと『このテクニカルはだめだ』と投げ出してしまうパターン。だめなテクニカルがないとはいいませんが、多くの場合はテクニカルがだめなんじゃなくて、相場が動いていないだけだったりするんです」
数日使ってみて何度か損切りが出ると諦めて、別のテクニカルへ......。そんな浮気を繰り返していると、基本となる型が身につかないままに損失ばかりがかさんでいく。
「このテクニカルを使おうと思ったら徹底して信じて使いきる――これがなかなか難しい。しかし、この壁を乗り越えられれば、初心者を脱する日も近いんです」
田向さんのコラムは全4回となっています。
⇒田向さん(その1)ビジネスとしてのFX
⇒田向さん(その2)交差点の安全な渡り方
⇒田向さん(その3)ディナポリ数の秘密
⇒田向さん(その4)1日2回のチャートチェック
【プロフィール】
田向宏行さん
個人投資家。起業家として成功を収め事業を売却。FXトレーダーへと転身する。7本の移動平均線を利用した「虹色FX」や、著名投資家が開発した「ディナポリ」などの手法を用いてトレードする。西原宏一さんのメルマガでのサポート役としての情報配信やセミナー講師を務めることも。著書に『臆病な人でも勝てるFX入門』、『最短で1億円を築く FXの稼ぎ技 230』など。