【FXライター高城のFXで稼ぐ方法は勝者に訊け!】インベスト弁護士さん(その3)投資詐欺と対峙する弁護士
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今週は先週に引き続き、インベスト弁護士さんについてです。
⇒インベスト弁護士さん(その1)含み損2000万円で司法試験合格
⇒インベスト弁護士さん(その2)「材料」を狙い中期保有
⇒インベスト弁護士さん(その3)投資詐欺と対峙する弁護士
⇒インベスト弁護士さん(その4)情報商材に騙されたとき
■投資詐欺の被害にあった学生時代
その名の通り、弁護士でもあるインベスト弁護士さん。弁護士として力を入れていることのひとつに投資詐欺への啓蒙活動がある。
「投資詐欺は誰もが被害者になる可能性があります。自分ももともと情弱側でした。学生時代、仮想通貨のポンジスキームで騙されたことがあります。六本木に生息する人から『総理経験者の大物政治家がバックにいるから安心』『ちゃんとした取引所を使うからノーリスクで月10%』といった言葉で誘われ1000万円以上を支払ってしまいました」
月10%の約束だったが半分しか支払われず、それも3か月ほどで止まった。六本木の人へ抗議しても「体調が」「当局との兼ね合いで」と埒が明かない。
「裁判を起こし、勝訴しました。ただ、私の相手方も仲介人にすぎず、胴元に飛ばれた被害者だったようで取り戻すことができたのは一部だけです。多少なりとも取り戻すことができたのは契約書を作成し、相手の本名や住所を把握していたこと、それに現金での手渡しや仮想通貨での送金ではなく、銀行振込だったことが大きいと思います」
■契約書の作成や相手の素性確認は必須
まだ弁護士になる前だったが法律を勉強していたことが、功を奏したようだ。
「契約書がなく口約束でお金を渡してしまう人が多いですし、相手の素性がわからないと裁判を起こすことすらできない。また現金の手渡しや仮想通貨送金だと、相手に送ったことの証拠が残りません。銀行振込ならば、まだ銀行経由で相手の素性を調べる余地が残ります」
契約書の作成や相手の素性の確認などは必須といえそうだし、そもそも怪しい相手とのやり取りは控えるのが大原則だ。
■5000万円の被害にあった人も...
「ところが、いくら口酸っぱくいっても騙される人は後を絶ちません。先日も、知り合いの経営者が約5000万円の被害にあいました。ツイッター経由で参加したLINEグループからの勧誘です。LINEへのアクセスに匿名性が高い『ノーログVPN』を利用して海外サーバを経由していたため追跡できず、泣き寝入りです。億単位の被害も聞きますし、以前と違い最近は海外の詐欺グループが日本人を狙っているケースも増えています。本当に気をつけてほしいですね」
最近多いのはLINEグループを利用して詐欺へ勧誘する手口だ。電話番号でIDを検索し勝手に追加したり、インフルエンサーを利用して誘導したり、詐欺グループはあの手この手を使ってくる。くれぐれもご注意を。
インベスト弁護士さん(その4)へ続く。
インベスト弁護士さんのコラムは全4回となっています。
⇒インベスト弁護士さん(その1)含み損2000万円で司法試験合格
⇒インベスト弁護士さん(その2)「材料」を狙い中期保有
⇒インベスト弁護士さん(その3)投資詐欺と対峙する弁護士
⇒インベスト弁護士さん(その4)情報商材に騙されたとき
【プロフィール】
インベスト弁護士さん
弁護士。個人投資家。大学在学中に株やFXを始める。仮想通貨にも手を広げ、現在までに1億円を超える利益をあげる。2020年に司法試験合格。2023年に「弁護士法人越水法律事務所」を開設。妻は弁護士として活動するほか、クイズ番組やバラエティ番組でも活躍する。