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今週は、大学生fxさんについて最終回です。

⇒大学生fxさん(その1)20歳・FX2年目で＋1600万円
⇒大学生fxさん(その2)勝てるようになった「ひと言」
⇒大学生fxさん(その3)仲値が勝ち始めるきっかけに
⇒大学生fxさん(その4)1台のノートPCでも勝てる

■1分足チャート＋発注パネルだけのシンプルさ

1台のノートパソコン、それも中学生時代に購入した旧型のマシンだけでスキャルピングしていた大学生fxさん。どんな環境でトレードしていたのだろうか。

「FXで資金を減らしているのにさらにFXに追加投資するのは気が引けたので、中学生のときに買ってもらったノートパソコンだけでした。古いパソコンなので電源を入れてから起動するまで3分。9時からトレードしたいのにパソコンが立ち上がらない、みたいなこともありました（笑）」

スキャルピングでは複数のモニターを活用する人も多い複数の時間足を表示させたり、米ドル/円以外の通貨ペアを参考にしたり、ニュースなどを確認するためにX（旧ツイッター）のタイムラインを見たり――。1台のノートパソコンだけで足りるのだろうか。

■ティックチャートは必須ではない

「表示させていたのは1分足チャートと注文パネルだけです。ティックチャートは気分によって出したり出さなかったり......。ティックを見ると、全部がチャンスに見えてしまうことがあるので」


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■トレード時間は朝・夜の2時間半がメイン

2つのウィンドウだけのシンプルな環境構成はデスクトップパソコンを購入した今も変わらないという。

「古いパソコンだと約定が遅くなる不安があったので100万通貨で発注できるようになったとき、デスクトップパソコンを買いました。今は、発注画面だけはデスクトップパソコンに表示させていますが、あとは変わりません。他通貨は見ないままだし、表示させているチャートも基本的に同じです」

トレード時間はどう考えているのだろうか。

「トレードは朝と夜です。朝は9時から10時の東京市場まで。10時をすぎると値動きが変わる感じがあるので、あまりやりません。夕方の欧州時間はやる日もありますが、難しくて最近はサボリ気味です。夜は22時30分から24時ころまでです」

朝1時間と夜1時間半の約2時間半が基本。トレード時間はかなり絞っている。

■取引時間を短縮しムダな損失を回避

「大相場なら張り付いてトレードしますが、ボラティリティがない時間や難しい時間に取引すると、なんでもないレンジ相場で利益を飛ばしてしまう。それはもったいないので自分には合わない時間を削っていった結果、こうなりました」

現役の大学生でもある大学生fxさん、大学生活との両立はどうしているのだろうか。

「キャンパスに行くのは週2回だけですね。授業は好きな時間に動画を見ればいいオンデマンドの科目を極力選んでいます。相場が動かないときに『授業でも見るか』という感じです。そろそろ就職活動もがんばらないといけないですし」

専業トレーダーの道は考えないのだろうか。

「1億円に達していれば考えますが、まだその段階でもないですし、最近はメイン口座が凍結されたり、環境も厳しくなってきました。この先、取引環境がもっとよくなる可能性も低い。就職しようかと考えています」

大学生のうちに億へ――そんな期待もしたくなる大学生FXさんだ。

大学生fxさんのコラムは全4回となっています。
⇒大学生fxさん(その1)20歳・FX2年目で＋1600万円
⇒大学生fxさん(その2)勝てるようになった「ひと言」
⇒大学生fxさん(その3)仲値が勝ち始めるきっかけに
⇒大学生fxさん(その4)1台のノートPCでも勝てる

【プロフィール】
大学生fxさん
大学へ入学した直後の2022年にFXを始める。1年目は迷走し約40万円を失うも投資スタイルをスキャルピングに定めた2023年春から収支は好転。大学での勉強とトレードを両立させながら12月上旬までに約1600万円を稼ぐ。中学生時代から使うノートパソコンが今もトレードのメインマシン。2024年には就職活動も始める予定。