【FXライター高城のFXで稼ぐ方法は勝者に訊け!】Y.Iさん(その3) レンジからのトレンドフォロー
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毎週金曜日にお届けします!!
今週も先週に引き続き、Y.Iさんについてです。
⇒Y.Iさん(その1)兼業スイングで億へ到達
⇒Y.Iさん(その2)3本の移動平均線でトレード
⇒Y.Iさん(その3) レンジからのトレンドフォロー
⇒Y.Iさん(その4)ポジポジ病の予防ツール
■ユーロ/米ドルでのレンジブレイク狙い
チャートに3本の移動平均線だけを表示させるY.Iさん。どのようにトレードしているのか、実際のトレード例をもとに手法を聞いてみよう。
「最近トレードしたのはユーロ/米ドルです。ローソク足が21移動平均線を上抜けて、そのまま上昇していきました。そのあと、75移動平均線付近で何度も跳ね返されています。このあたりに『壁』があることは明らかですよね」
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■買いと売り、両にらみで発注
75移動平均線が壁(レジスタンス)となって狭い値幅でのレンジ相場に。これを見たY.Iさんはエントリー注文を発注する。買いと売り、どちらに発注するのか。
「日足で入るポイントが見当たらなければ4時間足に切り替えてレンジブレイクからスタートする――そんなイメージがいつも頭の中にあります。今回のユーロ/米ドルでも上昇トレンドが再開するかもしれませんが、下に抜ける可能性もある。いずれにせよレンジを上下どちらかにブレイクすれば値幅が出そうな場面です。直近高値に買いの逆指値を、直近安値には売りの逆指値を発注し、上でも下でも抜けたらエントリーです。」
このときはレンジを下に抜けて売り注文が約定した。
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「レンジをブレイクすると次の高値、安値に向かって走ることが多い。とくにレンジの期間が長いほど、レンジ上限、下限が厚い『壁』となる。それがわかったときにはシャーっと走りやすいので好きな形です」
このときのユーロ/米ドルはそれほど長いレンジ期間ではなかったが、レンジを下抜けすると勢いよく200pipsほど下げていった。
「ストップ(損切り)を置いていたのはレンジ上端の少し上です。レンジの上端には強い売り手がいるはずで壁となるからです。利益確定? このときは前回安値が近く、月足レベルの強力なサポートラインでもあったため、欲張らず早めに利益確定しました」
■豪ドル/円の上昇トレンドで買い増し
レンジブレイクからトレンドが発生すれば、Y.Iさんはストップを切り上げつつポジションを積み増しながら利益を追求していく。それがうまくいったのが今年4月、豪ドル/円でのトレードだ。
「1か月以上ポジションを持ちっぱなしでした。自分史上最長ですね。このときも最初は日足がレンジ相場になっていたのでレンジの上下に逆指値の注文を置き、今回は買い注文が約定しました」
レンジブレイクでのエントリーはユーロ/米ドルでの取引例と同じだが、今回は決済まで1か月以上も持ち越している。その違いはどこにあるのだろうか。
「トレンドが出るときはローソク足が21、75、200の移動平均線を順番に上抜けていきます。大きな数字の移動平均線を抜けるほど『なにか起きそう』と予感がありますし、200を超えると予感が強まる。強いトレンドなら21移動平均線を超えたまま上がっていき、少し下がっても21移動平均線を割らずにまた上がってと繰り返します。こうしたときには移動平均線に近づいてきたり、過去の高値を上抜けたりしたところでポジションを積み増していきます」
移動平均線だけでなく過去の高値・安値の節目も重要なポイントだ。
「この豪ドル/円のトレード時はかなり強いトレンドで移動平均線から乖離したまま上昇したので、過去の高値などを抜けたところで積み増していきました。最後は、日足の高値が同じくらいのレートでそろっていたので、『ここには強い売り手がいるのかな』と判断して利益確定です。こうしたポイントや転換点に近づいたら問答無用で少なくとも半分くらいは利益確定するようにしています」
結果、10円近い値幅を抜く大きな利益となった。
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Y.Iさん(その4)へ続く。
Y.Iさんのコラムは全4回となっています。
⇒Y.Iさん(その1)兼業スイングで億へ到達
⇒Y.Iさん(その2)3本の移動平均線でトレード
⇒Y.Iさん(その3) レンジからのトレンドフォロー
⇒Y.Iさん(その4)ポジポジ病の予防ツール
【プロフィール】
Y.Iさん
30代。兼業トレーダー。2010年、東日本大震災の直前にFXをスタート。4年目、田向宏行さんに私淑し取引スタイルを確立する。3本の移動平均線を頼りにしたスイングトレードで1億7000万円の利益を積み上げる。2020年、念願のポルシェ911
GT3を購入。現在も仕事を続けている。