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今週から、Y.Iさんについてのコラムが始まります。

⇒Y.Iさん(その1)兼業スイングで億へ到達
⇒Y.Iさん(その2)3本の移動平均線でトレード
⇒Y.Iさん(その3) レンジからのトレンドフォロー
⇒Y.Iさん(その4)ポジポジ病の予防ツール

■念願のポルシェを購入

「自分のなかで最高峰はポルシェ911 GT3。それが買えた今、ほかにほしい物は見当たりません」

そう話すのはFXを始めてから12年、念願だったポルシェを購入した兼業トレーダーのY.Iさんだ。

「自分がほしい設定の車種が日本にはなかったもので、ドイツの知り合いが手配して航空便で送ってくれました。大きな木箱に入って届いたので空港でパカッと開けて......『開封の儀』みたいな（笑）」

購入にかかった費用はクルマ自体が3500万円ほど、それに加えて輸送費に170万円程度かかったという。


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■12年目、累計1億7000万円の利益

「FXで稼いだ金額は1億7000万円くらい。2億円には届いていないんじゃないですかね。今もサラリーマンなんですけど、預金を銀行に置いておくのがもったいないので450万円を入金して、そのあと700万円くらい追加して、それからはコツコツと増やしていきました」

FXの億トレはスキャルピングで稼いだ人が多いなか、Y.Iさんのスタイルはスイングトレード。それも仕事しながらの兼業取引だ。

「最初は株から入ったんですけど、自分、仕事が交代シフトで夜勤もあるので投資に使える時間が限られてしまう。それに取引銘柄の対象も広すぎて、そもそも日本株がいいのか、米国株がいいのかもわからないし、どうしようかなって。そんなとき『FXっていうのもあったな、24時間取引できるらしい』って。FXがなんの略かもわからなかったですけど、かっこいいなって（笑）」

Y.IさんがFXを始めたのは12年前。書籍を読みながら自己流の取引を繰り返したものの、思ったような成果はあがらなかった。

■1冊の書籍との出会いが転機に

「ブックオフでFXの本を買って読んで試したんですが、本によって内容が違っていて結局、どれも手につかなかった。田舎に住んでいるのでまわりにFXをやっている人もいないから相談することもできないんですよね」

そんなあるとき、『最近本読んでないな』と思ってなんとなく手に取ったのが田向宏行さんの本だった。

「4年もやっていればなんとなく見えてくることがある。自分の思っていたことを初心者向けにかみ砕いて書いてくれているなと思って。でも頭のいいほうじゃないのでマーカーで色をつけながら繰り返し読んで、チャートともにらめっこしながら勉強しました。田向さんも書いていますが、チャートの向こう側にいるのは銀行やファンドのプロ、こっちも腹をくくって勉強しないと勝てないってわかっていましたから」

Y.Iさんがどんな手法で1億7000万円の利益を稼いできたのか。聞いていこう。

Y.Iさん(その2)へ続く。

Y.Iさんのコラムは全4回となっています。
⇒Y.Iさん(その1)兼業スイングで億へ到達
⇒Y.Iさん(その2)3本の移動平均線でトレード
⇒Y.Iさん(その3) レンジからのトレンドフォロー
⇒Y.Iさん(その4)ポジポジ病の予防ツール

【プロフィール】
Y.Iさん
30代。兼業トレーダー。2010年、東日本大震災の直前にFXをスタート。4年目、田向宏行さんに私淑し取引スタイルを確立する。3本の移動平均線を頼りにしたスイングトレードで1億7000万円の利益を積み上げる。2020年、念願のポルシェ911 GT3を購入。現在も仕事を続けている。