【FXライター高城のFXで稼ぐ方法は勝者に訊け!】シンボリルドルフさん(その1)メキシコペソで会社退職へ
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今週から、シンボリルドルフさんについてのコラムが始まります。
⇒シンボリルドルフさん(その1)メキシコペソで会社退職へ
⇒シンボリルドルフさん(その2)仕込みどきには徹夜で監視
⇒シンボリルドルフさん(その3)独自の「理論高値率」を武器に
⇒シンボリルドルフさん(その4)FIRE達成でも新たな手法へ挑戦
■競馬を愛するアラフィフ投資家
「じつはプライベートで大きな変化があり、3月で退職するんです。専業?そういうことになるんですかね」
と打ち明けてくれたのは、FX投資家のシンボリルドルフさんだ。1980年代半ばに活躍した名馬からつけられた名前からも推測できるように競馬を愛するアラフィフだ。
「メキシコペソ/円が5200万通貨、南アランド/円が1500万通貨を買っていて年間のスワップ金利は約2000万円になります。この金利収入とトレードの利益があれば会社を辞めても暮らしていけるかな、と」
スワップ金利をあてにして退職――。「大丈夫なのか?」と不安に思う人がいるかもしれない。高金利通貨の代表格だったトルコリラは幾度もの暴落を繰り返し、スワップ金利ではとても補えないほど下落している。
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■トルコショックで得た教訓
「じつは私も最初に買った高金利通貨はトルコリラでした。株でシステムトレードしていたんですが、メンテナンスが必要で疲れる。スワップ金利で稼げないかなと最初にトルコリラを買ったんです」
そこへ襲ったのが2018年のトルコショックだった。トルコリラは3日で21円から15円へと暴落した。
「100万通貨ほど買っていましたが、少し戻したところで見切りをつけて手放しました。為替差益も狙えるかと思っていましたが、トルコのような高インフレ国ではスワップポイント以上に為替レートが下落してしまうんです」
トルコのインフレ率は2022年2月時点で54%と驚異的な水準にある。シンボリルドルフさんが損切りした当時からさらに暴落し7円台だ。
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■メキシコペソなら本当に大丈夫なのか?
「トルコのエルドアン大統領は『インフレだから金利を下げるべき』との意味不明な主張を繰り返しています。正統な経済理論とは正反対の主張です。エルドアンが退任しないかぎり、トルコリラは買えません。他になにかないかと探してたどりついたのがメキシコペソでした」
メキシコペソなら本当に大丈夫なのだろうか。
「ウクライナ危機ではロシアルーブルが暴落しました。ロシアルーブルも高金利通貨のひとつですから、SNSでは悲鳴も聞こえてきました。スワップ狙いのメリットは放ったらかせることですが、『ロスカ(損切り)しない』と同義ではありません。リスク管理も必要なんです」
シンボリルドルフさんの強みは豊富な相場経験にもとづくリスク管理にある。その方法論を聞いていこう。
シンボリルドルフさん(その2)へ続く。
シンボリルドルフさんのコラムは全4回となっています。
⇒シンボリルドルフさん(その1)メキシコペソで会社退職へ
⇒シンボリルドルフさん(その2)仕込みどきには徹夜で監視
⇒シンボリルドルフさん(その3)独自の「理論高値率」を武器に
⇒シンボリルドルフさん(その4)FIRE達成でも新たな手法へ挑戦
【プロフィール】
シンボリルドルフさん
優待目的で買ったオリエンタルランドを皮切りに株式投資を始め、システムトレードを中心に約20年の投資歴。2018年、スワップ金利を目的にFXへ参入。メキシコペソと南アランドによるポートフォリオで年間約2000万円のスワップ収入を得る。シストレ経験を活かした裁量取引も行なう。