【FXライター高城のFXで稼ぐ方法は勝者に訊け!】シンボリルドルフさん(その3)独自の「理論高値率」を武器に
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今週も先週に引き続き、シンボリルドルフさんについてです。
⇒シンボリルドルフさん(その1)メキシコペソで会社退職へ
⇒シンボリルドルフさん(その2)仕込みどきには徹夜で監視
⇒シンボリルドルフさん(その3)独自の「理論高値率」を武器に
⇒シンボリルドルフさん(その4)FIRE達成でも新たな手法へ挑戦
■「理論高値率」で高い・安いを判断
取材を進めていた当時、メキシコペソは6円間近まで上昇していた。シンボリルドルフさんの平均購入単価4.8円台から25%近い上昇だ。
「過去のチャートから理論安値が5.15円、理論高値を6円と見ています。基本的に理論高値と理論安値のレンジで動くと考え、現在のレートが理論高値に対して何%の位置にあるのか=『理論高値率』を基準に考え、利益確定や撤退するレートを決めています」
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6円を100%、5.15円を0%として現在のレートが5.25円なら11%となるし、5.9円なら88%。この比率によって「高いか・安いか」を考えるのがシンボリルドルフさんの分析術のひとつだ。
「先日買い増したのは27%ほどの位置でしたし、今は100%の6円に近づいているため利益確定の注文を発注したところです。理論高値率を見ることで『ちょっと下がった、買いどきかも』と適当な値ごろ感での売買を防げるんです」
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■「決済は取引の終わりではない」
理論安値5.15円に近づいたときにもシンボリルドルフさんは動く。
「5.15円まで落ちたときは5200万通貨のうち、平均単価の高い4000万通貨を決済し、さらに安く買えるタイミングを虎視眈々と狙います」
シンボリルドルフさんは「ポジションを決済して取引終了」とは考えない。
「通常は『新規注文→決済注文』で1クール終了です。でも、僕の1クールは『新規→決済→新規』。決済はまだ途中であって、決済後に買い直すことで1クールが終わるんです」
普通なら5円で買ったメキシコペソを6円で決済すれば1円幅の利益と考えるが、シンボリルドルフさんは違う。6円での決済後に4円で買い直せれば6円と4円の差=2円を利幅と考えるという。
「スワップ投資ではポジションがないとスワップ金利が入りません。常にポジションを持っておく必要があるので、決済しただけでは1クール終了とならないんです」
シンボリルドルフさんのレバレッジは10倍が目安。スワップ投資ではかなり高い水準のため、なるべく平均購入単価を安くしておく必要があるし、強制ロスカットに追い込まれるような事態は絶対に避けなければいけない。
■「安く買えれば勝ち」だけではない
「あとは買い直すまでの日数とスワップ金利とのバランスです。メキシコペソ1年分のスワップポイントは約30pipsにあたります。ということは決済して1年以内に30pips以上安く買い直せれば僕の勝ちということになります」
もし50pips下で買い直せたとしても、それが2年後だったら2年分のスワップ金利=約60pipsが犠牲になっているから実質負けだ。
「スワップ金利は放ったらかしでいいと安易に始めた人ほど安易に撤退します。1日分のスワップ金利が何pipsに相当するのかを知っておいたほうがいいし、下がったときにどうするのか、あらかじめ計画を立てておくことが最低限必要です」
シンボリルドルフさん(その4)へ続く。
シンボリルドルフさんのコラムは全4回となっています。
⇒シンボリルドルフさん(その1)メキシコペソで会社退職へ
⇒シンボリルドルフさん(その2)仕込みどきには徹夜で監視
⇒シンボリルドルフさん(その3)独自の「理論高値率」を武器に
⇒シンボリルドルフさん(その4)FIRE達成でも新たな手法へ挑戦
【プロフィール】
シンボリルドルフさん
優待目的で買ったオリエンタルランドを皮切りに株式投資を始め、システムトレードを中心に約20年の投資歴。2018年、スワップ金利を目的にFXへ参入。メキシコペソと南アランドによるポートフォリオで年間約2000万円のスワップ収入を得る。シストレ経験を活かした裁量取引も行なう。