【FXライター高城のFXで稼ぐ方法は勝者に訊け!】銀相場と3人のトレーダー(その4)どんな雲にも銀色に輝く裏地

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今週は、銀相場と3人のトレーダーについて最終回です。
⇒銀相場と3人のトレーダー(その1)大相場の中心にはいつも岐阜さん
⇒銀相場と3人のトレーダー(その2)翼をもがれた機長
⇒銀相場と3人のトレーダー(その3)アノマリーに徹して7000万円を稼ぐ
⇒銀相場と3人のトレーダー(その4)どんな雲にも銀色に輝く裏地
~登場する3人のプロフィール~
【プロフィール】
◆岐阜暴威さん(@gihuboy)
専業投資家。ジェイコム株の大量誤発注事件をきっかけに投資を始める。専業とはいえ2024、25年と年間収支はマイナス。岐阜暴威さんのポジションの逆へ相場が動きやすいため「逆神」の異名も。
◆アーリス機長さん(@ARLISS_FX)
兼業投資家。京都大学卒業。2024年8月に起きた令和のブラックマンデーで総資産20万円へ。港区タワマンからの退去を余儀なくされる。2025年は利益5000万円超だったが年末にまさかのマイ転。
◆VLさん(@VL_trader)
専業投資家。19才でトレードを開始。以降、就職することなく専業トレーダーの道を歩む。CFDやFX、仮想通貨など手広く手掛け、億トレーダーに。ハンドルネームの由来は「Volume」
■年末年始の貴金属アノマリー
狂ったように上げ続ける銀相場で、VLさんは果敢に高値を買っていった。なぜ買えたのか。
「今回買った理由はアノマリーでした。普段からスプレッドシートにデータを記録しており、それに従ってトレードしています。ゴールドやシルバーには年末年始に上がりやすいアノマリーがあるため『クリスマス前後にはロングする』と決めて、ロングを持ちながら一部を回転させていました」(VLさん)
史上最高値であっても、か。
「もともとナンピン前提でエントリーしていますし、『ここを割ったら損切り』というラインも決めています。今回も29日にロングしたポジションは損切りとなりました。そのあと30日の早朝にもう一度、ロングを打って一部を利益確定、水平線を目安に買い直して部分利確といったことを繰り返しながら、残ったポジションは年始まで保有、といったようにトレードしています」(VLさん)
取材時点では、まだ買いポジションを保有中だったが、確定益だけで7000万円を超えるという。
■岐阜さんはスマホから取引アプリを削除
戦いを終えた今、辛酸をなめた2人はどう振り返るのか。戦いを終えたばかりではあるが、改善のイメージはあるようだ。岐阜暴威さんは早速、行動に移した。
「シルバーはもうさわらないですね。あとはスマホアプリの削除です。アプリがあると夜中に目覚めてすぐに注文できてしまう。これがよくない。パソコンを立ち上げて注文するのは面倒ですが、パニック状態で発注するよりマシ。アプリがない今はすごく不便でいいです」(岐阜暴威さん)
アーリス機長さんは今後の対策として、3つを考えているという。
「ひとつはボラティリティの大きい銘柄は触らないこと。天然ガスや金、銀など商品系のCFDです。2つめは強すぎるトレンドには逆らわないこと。レンジ相場での逆張りはいいのですが、明らかに強すぎる相場、異常な一方通行相場では落ち着くまでナンピンしない。3つめが資産の防衛ラインや1日の許容損失割合を決めること」(アーリス機長さん)
■爆損アカウントが妻に「垢バレ」
バイイング・クライマックスとなった12月29日、アーリス機長さんは家族旅行中だった。
「この日が旅行の最終日でした。投資の細かな収益は話していませんし、アーリス機長のXアカウントも妻には内緒にしているので、私なりにがんばっていつも通りに振る舞っているつもりでしたが、妻からは何度か『落ち込んでない? 大丈夫だよ、元気出して』と声をかけられたんです」(アーリス機長さん)
以前からXアカウントがバレている節はあったという。
「1、2か月前から急に『損切り、レバレッジ、証拠金』なんて言葉を使うようになっておかしいなと思っていたんです。やっぱりバレてるのかと思ったのですが、自分からは言えない。たまりかねたのか、妻が『隠し事あるでしょ?』と......。すべて自白しました」(アーリス機長さん)
アカウントのこと、令和のブラックマンデーでの損失と復活、今回の大損失――。包み隠さず話したという。
■「同じことをしたら、また大金を失うから」
「妻からは『よかったと思うよ。同じことをしていたら、いつかまた大金を失っていたと思うから』と。アーリス機長のアカウントも楽しみに見ていてくれたようでした。旅行やクリスマスディナーなどプライベートのこともつぶやいていたので、それをこっそり見るのが楽しみだったようですが、今回はもう言わざるを得なかったと」(アーリス機長さん)

Every cloud has a silver lining――英語では、こんなことわざがあるという。どんな雲にも銀色に輝く裏地がある、どんなに困難に思えることにも光があるといった意味だ。
今回の銀相場でつらい思いをした人も多そうだが、そこには学びや教訓があったはず。岐阜暴威さん、アーリス機長さん、VLさんの話を参考にしながら、光を見つけてほしい。
銀相場と3人のトレーダーのコラムは全4回となっています。
⇒銀相場と3人のトレーダー(その1)大相場の中心にはいつも岐阜さん
⇒銀相場と3人のトレーダー(その2)翼をもがれた機長
⇒銀相場と3人のトレーダー(その3)アノマリーに徹して7000万円を稼ぐ
⇒銀相場と3人のトレーダー(その4)どんな雲にも銀色に輝く裏地
⇒(スピンオフ企画)「逆神」岐阜暴威さんが見た地獄の大相場トップ3