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今週から、HTさんについてのコラムが始まります。

⇒HTさん(その1)MT4を使い倒すスキャルパー
⇒HTさん(その2)唯一無二の武器｢n秒足｣チャート
⇒HTさん(その3)インジケータの魔術師が使うチャート
⇒HTさん(その4)いちばん人気のインジケータは

■200以上の自作インジケータを公開

チャートツールとして高い人気を誇るMT4（メタトレーダー4）。人気の理由のひとつに、さまざまなカスタム・インジケータがある。「秒足」のような他では見られないローソク足や独自の工夫をこらしたテクニカル分析など魅力あふれるインジケータが手放せないが故に「MT4から離れられない!」という人も多い。

そんな便利なカスタム・インジケータは誰が作っているのだろうか。その一人が、今回紹介する専業トレーダーのHTさんだ。

「これまで作ったインジケータですか？　アップローダのファイル番号は800を超えていますね。バージョンアップ版もあるので、実際は100ちょっとでしょうか...」

HTさん自身も把握していないようだが、ブログに掲載されたインジケータのリストを数えると202本。さらにJAVAアプリも2つあり、合計204本もの独自ツールを公開している。

■IMMポジションをチャート下に表示する

「毎週金曜日に１本、アップするのをノルマにしています。最初はもっと頻度が高かったのですが、途中からムリだなと思って今は週１本。さすがに毎週新作を作るのは厳しいので、すでにあるインジケータのバージョンアップをアップすることもありますが」

HTさんが作成したインジケータをいくつかインストールしたのが下記の画像だ。アナリストが話題にすることも多いIMMのポジションをMT4に表示できるのはありがたいし、水平線までの値幅を表示してくれるインジケータも指値や逆指値を発注する目安として便利に使える。


※クリックで拡大します

■あの人の影響でスキャルピングに

いずれもトレーダー目線で作成された便利なインジケータだが、それも当然。HTさん自身、キャリアの豊富な専業トレーダーであり、公開されているのは自身が必要だと思って作ったインジケータの数々だ。

「最初にFXを始めたのは、アベノミクスで盛り上がった相場が落ち着いてきた2013年でした。半年間、デモ口座で練習して収支がトントンになってきたころ、リアル口座に移りました。とはいっても『最初から勝てるわけがない』と思っていたので最低限の金額、10万円か、20万円程度です」

当時も今もスタイルはスキャルピングだ。

「なぜスキャルだったのか、はっきり覚えていないですが小林社長（JFX代表取締役の小林芳彦さん）の影響があったのかもしれません。たしか最初に開いた口座がJFXやヒロセ通商でしたし、小林社長はスキャルでしたから」

仕事を終えて帰宅したあとにスキャルピングの経験を積んでいったHTさんだが、思うように結果は出なかった。

「最初は成績もぜんぜんで、やがてトントンになり、少しずつ勝てるようになっていった、という感じですね。ただ、勝てるようになったといっても今思うと怪しい感じもします。トレードルールを破ることもあったので。会社を辞めたのは、そのころ。だめならば仕事を探そうという感じの見切り発車でした」

HTさん(その2)へ続く。

HTさんのコラムは全4回となっています。
⇒HTさん(その1)MT4を使い倒すスキャルパー
⇒HTさん(その2)唯一無二の武器｢n秒足｣チャート
⇒HTさん(その3)インジケータの魔術師が使うチャート
⇒HTさん(その4)いちばん人気のインジケータは

【プロフィール】
HTさん
会社員だった2013年にFXを開始。2年後に会社を退職し専業トレーダーへ。スキャルピングで資産を増やしながら、MT4のカスタム・インジケータやEAの開発にも注力する。開発したツール類は一部有料のものもあるが、大半は無料で公開されておりブログからダウンロード可能。現在は自作の秒足インジケータ（HT_Sec_Chart）を利用した米ドル/円のスキャルピングを中心に手掛ける。