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今週も先週に引き続き、HTさんについてです。

⇒HTさん(その1)MT4を使い倒すスキャルパー
⇒HTさん(その2)唯一無二の武器｢n秒足｣チャート
⇒HTさん(その3)インジケータの魔術師が使うチャート
⇒HTさん(その4)いちばん人気のインジケータは


■HTさんが見ているチャートは

自身が開発した10秒足チャートをメインにトレードするHTさん。実際にトレードするときに見ているのが下記のチャートだ。随所にカスタマイズが施され一見しただけではMT4とは気が付かないほど。


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「秒足を表示するインジケータには複数の機能があり、左下に表示されているのはティックの方向と回数。赤い印とともに４と表示されていれば、ティックが４回連続して上昇したことになりますし、相場が動いていればこの表示の切り替わるスピードが早くなります」

１分足チャートに目を移すと、目につくのが膨大な数の水平線だ。

「節目に引いた水平線は意識しているので１分足に描画したラインは自動的に秒足にも描画されますし、現在価格から水平線までの値幅もインジケータ（HT_Alert_Line_VS）で自動的に表示させています。点線の水平線は『エンデュランスライン』（HT_Endurance_Line）ですね」

■逃げ遅れを示唆する「エンデュランスライン」

HTさんが頼りにするインジケータが、このエンデュランスラインだ。どんなインジケータなのだろうか。

「大きな値動きがあったとき、逃げ遅れる人が出てきます。彼らは一定のところまで戻ってきたところで逃げる（損切りや建値で撤退する）。そこが押し目買い、戻り売りのポイントだと考えて、水平線を表示するインジケータです」

突然、20pipsの長い陽線が出たとき、手前で売っていた人たちは損切りが間に合わずに含み損を抱え、「もう少し下がってきたら買い戻して逃げよう」と考える。そんな恐怖から逃れるための買いが入りやすい価格帯を点線で表示してくれる、HTさん自作のインジケータがエンデュランスラインだ。

「点線が引かれる目安は大きな陽線、陰線の根元のあたりです。急騰、急落から早い段階でエンデュランスラインまで戻ってくれば損切りできずに取り残されていた人が一斉に逃げるため、押し目買いや戻り売りのチャンスとなります」


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■節目ブレイクを示唆する「フラクタル」

「矢印はMT4にデフォルトで入っている『フラクタル』というテクニカル分析をカスタマイズしたもの（HT_Fractals_Break）です。フラクタルは前後のローソク足の高値・安値から節目を判断するテクニカルですが、矢印が表示されているのは節目を抜けた位置。矢印が出れば節目を抜けた＝ボラティリティが高まるかもしれない、ということになります」

その他にもボラティリティを表示（HT_Volatility_INFO）したり、チャート縦軸の目盛りをカスタマイズするインジケータ（HT_Grid）など、HTさんのチャートには12種類のインジケータが表示されている。取り入れられそうなものがあればダウンロードしてみよう。

HTさん(その4)へ続く。

HTさんのコラムは全4回となっています。
⇒HTさん(その1)MT4を使い倒すスキャルパー
⇒HTさん(その2)唯一無二の武器｢n秒足｣チャート
⇒HTさん(その3)インジケータの魔術師が使うチャート
⇒HTさん(その4)いちばん人気のインジケータは

【プロフィール】
HTさん
会社員だった2013年にFXを開始。2年後に会社を退職し専業トレーダーへ。スキャルピングで資産を増やしながら、MT4のカスタム・インジケータやEAの開発にも注力する。開発したツール類は一部有料のものもあるが、大半は無料で公開されておりブログからダウンロード可能。現在は自作の秒足インジケータ（HT_Sec_Chart）を利用した米ドル/円のスキャルピングを中心に手掛ける。