【FXライター高城のFXで稼ぐ方法は勝者に訊け!】HTさん(その2)唯一無二の武器「n秒足」チャート
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毎週金曜日にお届けします!!
今週も先週に引き続き、HTさんについてです。
⇒HTさん(その1)MT4を使い倒すスキャルパー
⇒HTさん(その2)唯一無二の武器「n秒足」チャート
⇒HTさん(その3)インジケータの魔術師が使うチャート
⇒HTさん(その4)いちばん人気のインジケータは
■知識ゼロから始めた開発作業
充分な利益をあげられていないままに会社を退職し、専業トレーダーへと転身したHTさんは日ごろから愛用していたMT4に没頭していく。
「最初はインジケータを組み合わせれば優位性が得られるんじゃないかと勘違いし、いわゆる『聖杯』(必勝の手法)探しに没頭したこともありました。その延長でEA(MT4の自動売買)も作りましたね」
独自のインジケータやEAを作るにはプログラミングの知識が必要。HTさんにその知識があったわけではなかった。
「設備関係の仕事だったのでプログラマーさんと一緒に仕事する機会があり、漠然とは理解していました。ただ、実際に自分でコードを書いたことはありません。豊嶋先生の本を読んでゼロから勉強しました」
■スキャルピングで生計が立てられるまでに
ところが自動売買では思ったような成果が出なかった。
「EAの専門家なら勝てるのかもしれませんが、僕には合っていなかった。一方でスキャルピングでは少しずつ勝てるようになっていきました。黒田バズーカ(2013年に日銀が行なった追加金融緩和)のころで相場がよかったことも追い風になりましたし、生活できるレベルでは稼げましたね」
どんな手法で取引しているのだろうか。
「取引のほとんどが米ドル/円です。ブレイクしたのを確認した後で、好みの動きが出たらエントリーします。最初は売買ルールが曖昧で優位性のない場面でも入っていましたが、ブレイク後の値動きを狙ってトレードするスタイルは今も変わりません」
EA開発は実らなかったが、独自に開発したインジケータはスキャルピングの大きな助けとなっている。
■「10秒足」で行なうスキャルピング
「2015年5月ころに開発したのが『n秒足』を表示するチャートです。MT4ではもっとも短い時間軸が1分。それより短いチャートは表示できませんが、10秒足や30秒足など指定した秒で1本のローソク足を表示できるようにしたインジケータです。10ティックで1本の足を描画するといったような『nティック足』もありますが、ティックを基準にすると時間の概念がなくなってしまう。自分は値動きのスピードも考慮したいので10秒足を見てスキャルピングしています」
HTさんが開発した秒足を表示するインジケータが「HT_Sec_Chart」だ。
「スキャルピング中はほぼ10秒足だけを見ています。10秒足が1本で10pips動いたら市場でなにかが起きた可能性が高い。そのときに含み損となった人がどう行動するのか、それによって相場がどう動くのかと考えてポジションを取っていきます」
経済指標の発表やニュース、要人発言など動いた理由はさまざまだが、相場が走る場面を狙っていくのがHTさんのスキャルピング。10秒足チャートをどう活用するのか、さらに詳しく聞いていこう。
※クリックで拡大します
HTさん(その3)へ続く。
HTさんのコラムは全4回となっています。
⇒HTさん(その1)MT4を使い倒すスキャルパー
⇒HTさん(その2)唯一無二の武器「n秒足」チャート
⇒HTさん(その3)インジケータの魔術師が使うチャート
⇒HTさん(その4)いちばん人気のインジケータは
【プロフィール】
HTさん
会社員だった2013年にFXを開始。2年後に会社を退職し専業トレーダーへ。スキャルピングで資産を増やしながら、MT4のカスタム・インジケータやEAの開発にも注力する。開発したツール類は一部有料のものもあるが、大半は無料で公開されておりブログからダウンロード可能。現在は自作の秒足インジケータ(HT_Sec_Chart)を利用した米ドル/円のスキャルピングを中心に手掛ける。