【FXライター高城のFXで稼ぐ方法は勝者に訊け!】豊嶋久道さん(その1)EAの第一人者は大学教授
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今週から、豊嶋久道さんについてのコラムが始まります。
⇒豊嶋久道さん(その1)EAの第一人者は大学教授
⇒豊嶋久道さん(その2)6年前から運用する主力EA
⇒豊嶋久道さん(その3)負けトレードをカットする
⇒豊嶋久道さん(その4)MT5でバックテストする理由
■卒論のテーマはFX自動売買
「半数くらいの学生が卒論のテーマにEA(自動売買プログラム)を選ぶこともあるんです。テーマがわかりやすいためか、わりと人気のゼミなんですよ」
そう話し始めたのは神奈川大学教授の豊嶋久道さん。神奈川大学の学生でなくとも、豊嶋さんの教えを受けたことがあるかもしれない。豊嶋さんにはEAプログラミングについて多数の著書があり、EAの作り方を学ぼうと思ったら、自然と豊嶋さんの著書を手に取ることになるからだ。
ただ、豊嶋さんが勤めるのは工学部電気電子情報工学科。為替やプログラミングとどう関わってくるのだろうか。
■専門とするデジタル信号処理とFXの関係
「私が専門としているのはデジタル信号処理、とくに『デジタルフィルタ』の設計です。たとえば音楽のデジタルファイルであればイコライザーのように周波数を分割して データを圧縮しmp3ファイルに変換します。これもデジタルフィルタの応用例のひとつです。皆さんに身近なところでは、移動平均線などのテクニカル分析もデジタルフィルタといえます」
見ていると上へ下へと動いているローソク足だけを見ていると、方向性がわかりにくい。しかし、チャートに移動平均線を引いてやることで、不規則に見える動きが1本のなめらかな曲線として示されるから、「今上がっているな」「ジリ下げだな」と判断しやすくなる。
「もちろんFXのためにデジタルフィルタの研究を始めたわけではありません。FXを始めたのは2003年ころだったでしょうか。今の職場は非常に安定した仕事です。でも、 退職して好きなことをやって生きていきたいと思うようなことがあるかもしれない。そのとき、お金を稼ぐ術がなければ生活できません。そこで始めたのがFXでした」
■メンタル、体調への影響から自動売買へ
日本でFXが始まったのは1998年。豊嶋さんが始めたころはまだ、取引ツールや自動売買環境は今のように充実していなかった。
「最初は裁量で取引していましたが、ポジションを持つと夜中も気になって眠れない。生活が乱れてくる。体調も崩す。これでは持たないなと感じて模索し始めたのが自動売買でした」
豊嶋久道さん(その2)へ続く。
豊嶋久道のコラムは全4回となっています。
⇒豊嶋久道さん(その1)EAの第一人者は大学教授はコチラ!
⇒豊嶋久道さん(その2)6年前から運用する主力EAはコチラ!
⇒豊嶋久道さん(その3)負けトレードをカットするはコチラ!
⇒豊嶋久道さん(その4)MT5でバックテストする理由はコチラ!
【プロフィール】
豊嶋久道さん
1965年山口県生まれ。1993年慶應義塾大学大学院博士課程修了。工学博士。大学生のころからプログラミングに親しみ、シェアウェアなどを作成、公開していた。2003年よりFX取引を始め、MT4による自動売買を手がける。自動売買プログラムの解説書を多数出版するなど、日本を代表する自動売買の論客として活躍。近著に『新MT4対応ライブラリによるメタトレーダーEA実践プログラミング』『新MT4対応
FXメタトレーダープログラミング入門』(ともにKindle版)