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今週は、将軍さんについて最終回です。

⇒将軍さん(その1)元手37万円･初心者が10か月半で億トレに
⇒将軍さん(その2)ナナキさんに学んだ秒スキャ
⇒将軍さん(その3)仮想ライバルとの戦い
⇒将軍さん(その4)2022年9月の将軍さん

■将軍さんの異常なロットの上げ方

ツイッター上の仮想ライバルたちをなぎ倒しながら将軍さんは収支を増やしていく。驚異的なのはFXを始めて3か月目にあたる2022年9月だ。

9月1日時点で将軍さんの口座資金は52万円、1ショット（発注）9万通貨だった。しかし資産が増えるごとにロットも上げて月末には460万円まで増えて1ショット75万通貨となっていた。驚きのスピードだ。

「ひたすら高値・安値の抜けを狙いながら、チャートについていきました。大相場になったこともあって利益は大きく取れましたし、損切りは相変わらずバシバシと小さく切っていました」

2022年9月22日17時すぎには24年ぶりとなる為替介入もあった。

「ロンドンフィックス後は一切やらないと言いましたが、介入のときはさすがにやりました。ただ、介入が入ってドカンと下げた瞬間はスプレッドも開きっぱなしだったので『怖い、無理や』と思って晩飯を食べて、そのあとレートが戻ってきてスプレッドも落ち着いてから打ち始めて、めっちゃ勝てました」



9月22日だけで収益は100万円を超え、ロットは前日の35枚から55枚へと増えていた。そして10月上旬、ロットは将軍さんが使っていたFX会社の上限となる1ショット100枚に達した。

■「100枚の壁」が億への到達を遅らせた

「やっと100枚（100万通貨）まで行けた！と達成感がありました。100枚のプレッシャー？　ツイッターを見ても100枚で打っている人が多かったので、なんとも思わなかったですね」

ロットを増やすと収支のブレも大きくなる。それによってメンタルを崩す人もいるが、将軍さんに「ロットの壁」は存在しなかった。

「でも、さらにロットを上げるには別のFX口座も打たないといけない。『ダブルマウス』（マウス2台を使って2口座を同時に打つこと）にも挑戦しましたが、集中できずに結局、100枚からロットを上げられなかった。100万枚以上へとスムーズにロットを上げられれば、もっと早く億へ到達できたと思います」

損切りの徹底やロットの上げ方などからは将軍さんのメンタル面での強さを感じる。そこに関係しているのが将軍さんの経歴だ。

■ゴルフとFX、共通点はメンタルの重要性

「FXを始める以前、4年ほどプロゴルファーをめざしていた時期がありました。ゴルフ練習場に入社して午前中は仕事、午後からは練習、という環境です。ただ、プロテストが受からなかった。ゴルフってスポーツの中でいちばんプロが多いんです。プロにはなりやすいですが、ゴルフで飯を食うとなったら大変です。プロテストでつまずいているようだと先はない――そう思ってあきらめました」

ゴルフの経験はFXにも活きているという。

「テスタさんの切り抜き動画を見ていたと話しましたが、メンタル面の動画ばかり見ていたんです。メンタル面なら誰でもマネできるし、メンタルの重要性はゴルフを通じて知っていました。ゴルフではミスを引きずったら絶対にダメ。ミスを忘れるのは難しいですが、切り替えないといけない。FXでも同じで一度負けたからといってイライラせず、切り替える。ゴルフで学んだメンタルの大切さはFXにも活きていると思います」

プロゴルファーはあきらめたが、FXでは億へと到達し確固たる実績を残した。

「今は趣味としてゴルフを楽しんでいます。FX勢でゴルフをやる人が少ないのは寂しいですね」

ゴルフの腕に自信のある人はスキャルピングに適性がある、のかもしれない。


将軍さんのコラムは全4回となっています。
⇒将軍さん(その1)元手37万円･初心者が10か月半で億トレに
⇒将軍さん(その2)ナナキさんに学んだ秒スキャ
⇒将軍さん(その3)仮想ライバルとの戦い
⇒将軍さん(その4)2022年9月の将軍さん

【プロフィール】
将軍さん
専業トレーダー。20代半ば。プロゴルファーをめざしゴルフ場に勤務し、プロテストに挑戦するも失敗。4年で見切りをつけて就職する。2022年6月、資金50万円・経験ほぼゼロで専業トレーダーへ転向。当初は株を取引するも早々にFXへと方向転換。順張りのスキャルピングをトレードスタイルとし今年6月、億へ到達した。