【FXライター高城のFXで稼ぐ方法は勝者に訊け!】芳賀勇人さん(その4)ヘッドラインの「初動」
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今週は、芳賀勇人さんについて最終回です。
⇒芳賀勇人さん(その1)ディーラーへ転身したインフルエンサー
⇒芳賀勇人さん(その2)カナダでの銀行勤務
⇒芳賀勇人さん(その3)ヘッドラインの読み解き方
⇒芳賀勇人さん(その4)ヘッドラインの「初動」
■「初動」の逆張り
芳賀勇人さんが速報してくれるヘッドライン、どう使うのがいいだろうか。
「初動が大きく反応したときの直後は逆にふれる傾向があると思います。とくに雇用統計などの経済指標です。市場参加者は長期的な方向感を持ちながら売買していますから、大きく下がれば買いたい人も出てくる。そうした人の相場感を変えるほどの強いヘッドラインでもなければ、ヘッドラインだけで深掘りしていくのは難しいのではないでしょうか」
ただし、もう少し時間軸を長くすると、見える景色も変わってくる。
「先日、注目されていたトランプ政権の財務長官にベッセント氏が指名されたとのヘッドラインが流れました。事前に言われていたのは『ベッセント氏ならドル高』との観測ですが、初動はドル安。そうであれば、その後ドル高に動いたとしても、材料があってのドル高でなければ『歪み』である可能性があるし、初動にしたがって逆張りでドルを売るチャンスかもしれません」
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■ファンダメンタルズの重要性が増してくる
トランプ政権が動き出すのは2025年。前回の大統領在職時にはトランプ氏のツイートに相場が大きく反応した。芳賀さんが流す速報の重要性は高まりそうだ。
「2024年は政治の年でした。日本やアメリカ、フランスやドイツなど世界的に政局が荒れて、選挙では与党の敗北が目立った年でした。政局の転換はトレンドの転換をもたらすことも多々あります。政治は人が絡むだけに面白い。これからはますますファンダメンタルズ分析が楽しい時期になっていくのではないでしょうか」
そうなれば芳賀さんのフォロワーがさらに増えそうだ。
「ニュース関連アカウントでトップの後藤達也さんはフォロワー数70万人以上。自分は10万人程度ですから、まだまだ上を見ています」
■「新規の売りと利益確定の売りは別の生き物」
大学生時代は損保会社への就職を考えていたという芳賀さん。最初にFXと出会ったのは大学生時代だった。
「アルバイトで貯めたお金を注ぎ込んで始めたのですが、損切りできずに100万円近く負けました。当時はFXなんて金輪際やらないと決意しました(笑)」
芳賀さんが初心者だったころの話だ。今は違う。
「DFさんが『ドル円ロング利益確定と新規ショートは全く別の生き物』とポスト」していたのが印象的でしたが、生き物のようにやってくるフローを読み解いていくのは楽しい。井口のように長く生き残っている人は読み解くのも上手いですし、今日話したようなことに説得力を持たせるためにも経験を積んでいきたいと思っています」
めざすディーラー像は?
「お客さまへ最善のプライスを提供することはもちろんですが、守りの得意なリスクヘッジのできるディーラーになりたいと思っています。ジョージ・ソロスも『まず生き残れ。儲けるのはそれからだ(Survive first, and make money afterwards)』と言っていますし」
ディーラーとしての経験を積むとともに芳賀さんのポストもいっそう洗練されていきそう。ファンダメンタルズ分析はもちろん、短期的な値動きの理由を探るのにも役立つ芳賀さんの個人アカウントと「みんなのFX」公式アカウント、ぜひフォローしておこう。
芳賀勇人さんのコラムは全4回となっています。
⇒芳賀勇人さん(その1)ディーラーへ転身したインフルエンサー
⇒芳賀勇人さん(その2)カナダでの銀行勤務
⇒芳賀勇人さん(その3)ヘッドラインの読み解き方
⇒芳賀勇人さん(その4)ヘッドラインの「初動」
【プロフィール】
芳賀勇人(@Yuto_Headline)
大学生時代に開設したXアカウントでニュース速報を発信。フォロワー数11万人を超えるニュース系アカウントの定番となる。大学卒業後、3年間のカナダ留学を経て帰国し、現在はトレイダーズ証券で為替ディーラーとして研鑽を積む。個人アカウントとともに「みんなのFX」公式アカウントを通じても情報を発信中。