【FXライター高城のFXで稼ぐ方法は勝者に訊け!】ラ・キリバさん(その3)ファンダ分析の裏付け「Ku-Power」
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毎週金曜日にお届けします!!
今週も先週に引き続き、ラ・キリバさんについてです。
⇒ラ・キリバさん(その1)5年で1000万円を貯めてFXを始める
⇒ラ・キリバさん(その2)守り重視のスイングトレード
⇒ラ・キリバさん(その3)ファンダ分析の裏付け「Ku-Power」
⇒ラ・キリバさん(その4)時間帯の傾向を使う
■古参が愛する「Ku-Power」
ラ・キリバさんはブログも毎週更新している。そこで欠かさず掲載されているインジケータが、見慣れない人も多いだろう「Ku-Power」だ。
Ku-Powerは10年以上前にくーちゃんさんが開発したインジケータ。ドルインデックスのように通貨単体の方向性を複数通貨ペアの値動きから合成してくれる便利な指標で、いわゆる「古参」のなかには今も愛用する人が多い。
「Ku-Powerを見ると、その通貨が動いているかどうか一目瞭然でわかります。今年でいえば1月、米ドル/円は日銀の金融政策修正の思惑で下げていましたが、Ku-Powerをみると米ドルはさほど下げておらず横ばいでした」
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■「米ドル反転」を狙ったスイングトレード
前年の日銀介入前後から続いていたドル安が反転する気配を感じ取ったラ・キリバさんは通貨ペアを厳選していく。
「上がっていたユーロ/米ドルはECB理事会での利上げ発表直後に半値戻しを達成して上ヒゲをつけ反転したのを確認し、売りました。いかにも利上げが織り込み済みだったのだろうという動きでしたし、米ドルのKu-Powerを見ても弱くなる気配がない。売られていた米ドルがそろそろ買い戻されるだろうと、次いで米ドル/円も買っていきました。」
128円台で買った米ドル/円は2週間ほどひっぱって134円台で決済し、約300万円の利益に。ユーロ/米ドルも1.08ドル台から1.06ドル台までホールドして約150万円の利益となった。
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■ファンダに順張り・短期は逆張り
「長期ではファンダメンタルズ、とくに金融政策をメインに考えています。先ほど紹介した取引例でいえば米ドルの利上げが続くのでドル買いです。そうやって自分が理解しているファンダメンタルズのとおりに相場が動いているか、勢いがあるかを確認するのもKu-Powerの役割です。長期のファンダメンタルズには順張りする一方、取引するタイミングは短期的な逆張りとなることが多いです」
ユーロ/米ドルの場合も上昇に対してカウンターで売っていた。
「ユーロ/米ドルのように反転直後の相場が若い段階で入れれば、大きな利益が狙えます。ただ、相場には自分が知らない情報も多くありますし、自分がいつも正しく理解しているとはかぎらない。自分の理解と市場の理解に差分がある可能性は常に考慮し、自分が間違えていれば損切りします」
ラ・キリバさん(その4)へ続く。
ラ・キリバさんのコラムは全4回となっています。
⇒ラ・キリバさん(その1)5年で1000万円を貯めてFXを始める
⇒ラ・キリバさん(その2)守り重視のスイングトレード
⇒ラ・キリバさん(その3)ファンダ分析の裏付け「Ku-Power」
⇒ラ・キリバさん(その4)時間帯の傾向を使う
【プロフィール】
ラ・キリバさん
専業トレーダー。2013年から本格的にFXを開始し、2020年に専業トレーダーへ転向。生涯収支は約5000万円のプラス。金融政策などのファンダメンタルズ分析、通貨単体の方向性を計る「Ku-Power」などによるスイングトレードやデイトレードをメインとする。現在はレバレッジを抑え、収益の安定性を目指す。