【FXライター高城のFXで稼ぐ方法は勝者に訊け!】ラ・キリバさん(その4)時間帯の傾向を使う
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今週は、ラ・キリバさんについて最終回です。
⇒ラ・キリバさん(その1)5年で1000万円を貯めてFXを始める
⇒ラ・キリバさん(その2)守り重視のスイングトレード
⇒ラ・キリバさん(その3)ファンダ分析の裏付け「Ku-Power」
⇒ラ・キリバさん(その4)時間帯の傾向を使う
■「時間帯の特徴」だけでも生きていける
スイングトレードと同時に20pips程度を目安にデイトレードも行なっているラ・キリバさん。そこで意識しているのは「時間帯ごとの特徴」だ。
「時間帯の特徴を知るだけでも生きていけるだけのお金を稼げると思います。最近だと日足の始値(朝6時、冬時間7時)に買っておくと東京時間で20pipsくらい稼ぐチャンスがあり、下がってもロンドン市場オープン前の15時すぎに同枚数でナンピンを入れると同値で逃げるチャンスがありました」
夜はNY市場の前半まで見てから眠るので起床は昼すぎ。そのため上記のような傾向を利用しているわけではない。
「ストレスのない生活が最優先。急いで稼ごうとは思っていません。朝はゆっくりと13時、14時くらいからパソコンの前に座り、米ドル/円が下がっていれば買いを検討します」
■「東京の下げをロンドンで否定する」
このトレードで検討するのは、また違う傾向だ。
「実際にトレードで利用しているのが『東京を否定するロンドンの値動き』。朝9時からの東京市場で下げてもロンドン市場が始まると戻すことが多い。そのため東京時間帯に下げていれば買っておき、ロンドン市場での上昇で利益確定するトレードです」
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東京時間の上げをロンドン市場のオープン後に全戻しする場合もある。その場合は「東京時間に上がったところを売り」だろうか。
「買い・売りどちらも入るわけではありません。ファンダメンタルズも考慮し、今の環境だと買いを中心に考えているため、東京時間に上がっていたら見送ります。日米金利差を考えても、買いポジションがつかまってもスワップ金利がもらえますが、売りだと支払いスワップがきつくなりますから」
利益確定は多くを狙わず20pips程度で堅く利食っていく。
「短期トレードの場合は50万通貨でトレードしています。20pips取れれば利益は10万円。2日に1回でも10万円稼げれば1年で2000万円近くになる。充分な利益です。凡人なので多くは望みません」
こうした時間帯のクセはいつまでも続くわけではない。時間の経過とともに変化するが、そのときどきの傾向を把握しておくとトレードに役立つはず。
■値動きに合わせた取引スタイルでのんびり稼ぐ
「2022年は金融政策の方向性の違いが明確でスイングトレードで稼ぎやすい相場でしたが、今年は違う。スイングでがっつり稼ぐチャンスがあれば取りにいきますが、そうでなければデイトレードで日々の利益を稼ぐ。そのチャンスもなければニート生活を楽しみます(笑)」
マイペースな専業生活を楽しみながらトレードするラ・キリバさん。ファンダメンタルズ分析や時間帯の傾向を利用したトレードは兼業トレーダーにも参考になりそうだ。
ラ・キリバさんのコラムは全4回となっています。
⇒ラ・キリバさん(その1)5年で1000万円を貯めてFXを始める
⇒ラ・キリバさん(その2)守り重視のスイングトレード
⇒ラ・キリバさん(その3)ファンダ分析の裏付け「Ku-Power」
⇒ラ・キリバさん(その4)時間帯の傾向を使う
【プロフィール】
ラ・キリバさん
専業トレーダー。2013年から本格的にFXを開始し、2020年に専業トレーダーへ転向。生涯収支は約5000万円のプラス。金融政策などのファンダメンタルズ分析、通貨単体の方向性を計る「Ku-Power」などによるスイングトレードやデイトレードをメインとする。現在はレバレッジを抑え、収益の安定性を目指す。