【FXライター高城のFXで稼ぐ方法は勝者に訊け!】ラ・キリバさん(その1)5年で1000万円を貯めてFXを始める
ガチンコFXの人気コンテンツ【FXライター高城のFXで稼ぐ方法は勝者に訊け!】が羊飼いに移植!
毎週金曜日にお届けします!!
今週から、ラ・キリバさんについてのコラムが始まります。
⇒ラ・キリバさん(その1)5年で1000万円を貯めてFXを始める
⇒ラ・キリバさん(その2)守り重視のスイングトレード
⇒ラ・キリバさん(その3)ファンダ分析の裏付け「Ku-Power」
⇒ラ・キリバさん(その4)時間帯の傾向を使う
■貫き通した「FXで会社を辞める」意思
「今は福岡に住んでいます。縁もゆかりもない土地で、知り合いもいませんでしたが、専業トレーダーになると同時に転居しました。利便性があり、大地震の不安が少なく、住居などの生活費も抑えられると選んだのが福岡。今週はまだ2回しか外出していません」
ストイックな生活を送るのがFX歴15年、専業となって3年目を迎えるラ・キリバさんだ。
「社会に出て最初に就職した会社が自分に合わず、入社早々に決意したんです、『絶対辞めてやる』と。辞めるためにはお金が必要だし、お金を稼ぐには投資。そう思ってFXを始めました」
■「資金が多いほうが有利」と5年後の再開を誓う
給料やボーナスから貯めた100万円を元手にFXを始めたのが入社2年目だった2008年6月。しかし1カ月目に30万円を失い、2カ月目にも20万円の損失となり、資金はあっという間に半分になった。
「損切りせずに耐えれば利益になっていたのに、資金が足りずに損切りせざるをえないケースが多かったんです。そこで思ったのは『FXは資金が多いほうが勝つ可能性が高まる』ということ。だったら『1000万円を貯めてから出直そう』と5年間は仕事に専念することにしました」
GMOクリック証券の「トレードアイランド」に登録されたラ・キリバさんの取引履歴を見ると、2008年7月でぷっつりと取引がなくなっている。取引が再開されたのは5年後の2013年だ。
「5年間は1000万円を貯めることに腐心していました。まず上司に転勤を直訴しました。社宅がある支社へ転勤して住居費を抑えるためです。仕事にも専念し、計画したとおり5年目には1000万円が貯まりました。でも、いきなり全額を投入するのは怖い。まず半分の500万円を入金して取引を再開しました」
複数の手法でトレードしていると、どの手法が勝っているのか、負けているのかがわからなくなる。それを明確にしてくれるのが手法ごとに分類して記録をつける作業だ。
■900万円の含み益を握りつぶす
いろんなトレードスタイルを試しながら、ラ・キリバさんなりのスタイルを確立させていくのだが、見えてきた課題があった。
「損切りは最初からできてましたが、課題だったのは利益確定。含み益をひたすらホールドし、戻ってきたところで狼狽して利食ってしまうということが多々ありました。いちばんつらかったのは2015年11月。ドラギECB議長(当時)が追加緩和を示唆しユーロ売りの含み益が900万円くらいまでふくらんでいました。ところが実際に追加緩和が発表された直後、一気に買い戻されて含み益がなくなってしまった。しばらく立ち直れませんでした」
そんな経験を重ねながら、ラ・キリバさんは兼業トレーダーとして自分のトレードスタイルを固めていく。
※クリックで拡大します
ラ・キリバさんのコラムは全4回となっています。
⇒ラ・キリバさん(その1)5年で1000万円を貯めてFXを始める
⇒ラ・キリバさん(その2)守り重視のスイングトレード
⇒ラ・キリバさん(その3)ファンダ分析の裏付け「Ku-Power」
⇒ラ・キリバさん(その4)時間帯の傾向を使う
【プロフィール】
ラ・キリバさん
専業トレーダー。2013年から本格的にFXを開始し、2020年に専業トレーダーへ転向。生涯収支は約5000万円のプラス。金融政策などのファンダメンタルズ分析、通貨単体の方向性を計る「Ku-Power」などによるスイングトレードやデイトレードをメインとする。現在はレバレッジを抑え、収益の安定性を目指す。