【FXライター高城のFXで稼ぐ方法は勝者に訊け!】でむにゃんさん(その4)チャートが鳴らす「擬音」
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今週は、でむにゃんさんについて最終回です。
⇒でむにゃんさん(その1)話題のFXマンガ、作者の正体は?
⇒でむにゃんさん(その2)自分の本質は欲深なくるみちゃん
⇒でむにゃんさん(その3)芽吹ちゃんの地獄
⇒でむにゃんさん(その4)チャートが鳴らす「擬音」
■擬音、火柱、話題になったチャートの描写
2部のハイライトとなるのは2014年10月31日。無風だと思われていた日銀会合で、黒田日銀総裁が追加金融緩和を発表。「黒田バズーカ2」と呼ばれる猛烈な株高、円安となった。でむにゃんさんは、そのシーンを火柱に見立てて描いた。
「自分でも気に入っている場面ですね。まがまがしいものが描けてしまった、と」
実際のコマがこれだ。これほどまでに迫力のある陽線がかつてあっただろうか。
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■ローソク足から擬音が聞こえる?!
売り意欲を削ぐような描写だが、「FX戦士くるみちゃん」ではローソク足の擬音も話題となった。
「チャートを見ていて『自分だったらこんな表現をするだろうな』と感じる音です。嫌な音ですよね(笑)」
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■「NISA戦士くるみちゃん」の登場は...
でむにゃんさんは会社員として働きながら「FX戦士くるみちゃん」の執筆やトレードを続けている。
「いちばん大変なのはおもしろい展開が思いつかないこと。思いつけば時間を気にせず、とにかく描いちゃえと思えるんですが......」
トレードのほうはどうなのだろうか。
「FXですか。為替市場が動いていないこともあって最近していないんです。相場が大きく動き出したらやりたくなると思います。でも、もう34歳ですから無理できる年齢でもない。来年からは積立NISAでもしようかなと思っています」
修羅の国から積立NISAへ――。ずいぶん距離があるように思えるが......。
「20代は貯金もせずにトレードへぶちこんでいたので、30代からは定期預金を始めました。それもある程度貯まってきたので次はNISAかな、と。『FX戦士くるみちゃんの作者、トレード下手じゃん!』って言われたくもないですし(笑)」
■ホラーマンガとして読む人も
雑誌連載、単行本の刊行と広がる「FX戦士くるみちゃん」ワールド。初心者にはFXのテキストともなりそうだ。
「こういう読み方をしてほしいとは思っていません。『反面教師になる』という人もいるし、『この子はバカだな~』と読んでもらってもいい。ホラーマンガのように感じる人もいるかもしれません。なにはともあれ、おもしろがってくれればいい、という感じですね」
個人投資家なら誰もが「あるある」とうなずいてしまう場面が続出する「FX戦士くるみちゃん」、まだ読んでいない人はぜひご一読を!
でむにゃんさんのコラムは全4回となっています。
⇒でむにゃんさん(その1)話題のFXマンガ、作者の正体は?
⇒でむにゃんさん(その2)自分の本質は欲深なくるみちゃん
⇒でむにゃんさん(その3)芽吹ちゃんの地獄
⇒でむにゃんさん(その4)チャートが鳴らす「擬音」
【プロフィール】
でむにゃんさん
漫画家、個人投資家、会社員。大学生だった2008年、バイト代を元手に株式投資を開始するも撤退。就職後に再開し、2014年からはFXへも手を伸ばす。ブレグジットで荒れた2016年の英ポンド相場で大敗したことをきっかけに描き始めた「FX戦士くるみちゃん」がSNSで話題に。2021年には「月刊コミックフラッパー」(KADOKAWA)での連載が始まり、7月には単行本1巻も刊行された。KADOKAWA版では原作のみを担当し、作画は「炭酸だいすき」さんが務める。作画も務めたオリジナル版は、でむにゃんさんのサイトで現在も公開中。