【FXライター高城のFXで稼ぐ方法は勝者に訊け!】でむにゃんさん(その1)話題のFXマンガ、作者の正体は?
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毎週金曜日にお届けします!!
今週から、でむにゃんさんについてのコラムが始まります。
⇒でむにゃんさん(その1)話題のFXマンガ、作者の正体は?
⇒でむにゃんさん(その2)自分の本質は欲深なくるみちゃん
⇒でむにゃんさん(その3)芽吹ちゃんの地獄
⇒でむにゃんさん(その4)チャートが鳴らす「擬音」
■母の仇討ちに女子大生が立ち上がる!
上げンなら下げンなやァ! クソがァ!!
急落から急騰した直後など、ツイッターでよく見られるこのセリフ。それだけトレーダー心理を絶妙に描写しているのだが、もととなったマンガがある。
FXで2000万円を失った母親の仇討ちに娘が立ち上がる――そんな異色のストーリーが展開する「FX戦士くるみちゃん」だ。
■「FX戦士くるみちゃん」誕生の影にフラッシュクラッシュ
「FX戦士くるみちゃん」が生まれたのは2016年10月。原作者の「でむにゃん」さんは当時をこう振り返る。
「ブレグジットで急落したあとの英ポンドで大勝負を仕掛けたんです。128円くらいで全力ロング。それが124円台へ......。友だちから借金して入金することも頭をよぎりましたが、さすがにそれはせず、終わった。貯金は全部なくなりました。積もり積もった負のエネルギーを向けたのが『FX戦士くるみちゃん』です」
チャートを見れば明らかなように、でむにゃんさんが強制ロスカットされたのはド底だった。
「マンガを書いている途中で140円台へと上がっていった。そのときに思ったんです、『上げンなら下げンなやァ!』と」
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でむにゃんさんが英ポンドを買った直後に発生したのがフラッシュクラッシュ。英ポンドは数分で1000pips以上も暴落し、長い下ヒゲをつける典型的な「上げンなら下げンなやァ相場」となった。引きの強さを感じずにはいられない......。
■異色のFXマンガが雑誌で連載、単行本の刊行も
貯金と引き換えに生まれた「FX戦士くるみちゃん」はSNSをきっかけに着々と広まっていく。今年2月には「月刊コミックフラッパー」での連載が開始。当初は、でむにゃんさんが作画、原案ともに担当していたが、雑誌連載では「炭酸だいすき」さんによる作画になり、内容も一部アレンジされた。7月にはKADOKAWAから単行本の第1巻も刊行され、注目度は高まるばかりだ。
「FX戦士くるみちゃん」のストーリーは個性の異なる3人の女子大生を軸にして描かれていく。そこにはFXのリアルな負け方が丁寧に描かれているし、FXを知らない人が置いてけぼりにならないよう、基礎知識の解説もある。でむにゃんさん自身がトレーダーだからこそ描けるFXマンガとなっているのだ。
「FX戦士くるみちゃん」がどうやって生まれたのか、くるみちゃんたちがどんなトレードを行なっているのか、聞いていこう。
でむにゃんさん(その2)へ続く。
でむにゃんさんのコラムは全4回となっています。
⇒でむにゃんさん(その1)話題のFXマンガ、作者の正体は?
⇒でむにゃんさん(その2)自分の本質は欲深なくるみちゃん
⇒でむにゃんさん(その3)芽吹ちゃんの地獄
⇒でむにゃんさん(その4)チャートが鳴らす「擬音」
【プロフィール】
でむにゃんさん
漫画家、個人投資家、会社員。大学生だった2008年、バイト代を元手に株式投資を開始するも撤退。就職後に再開し、2014年からはFXへも手を伸ばす。ブレグジットで荒れた2016年の英ポンド相場で大敗したことをきっかけに描き始めた「FX戦士くるみちゃん」がSNSで話題に。2021年には「月刊コミックフラッパー」(KADOKAWA)での連載が始まり、7月には単行本1巻も刊行された。KADOKAWA版では原作のみを担当し、作画は「炭酸だいすき」さんが務める。作画も務めたオリジナル版は、でむにゃんさんのサイトで現在も公開中。