【FXライター高城のFXで稼ぐ方法は勝者に訊け!】岩壷健太郎さん(その1)「9割がFXで損している」というのはデタラメ

カテゴリ:FXで稼ぐ方法は勝者に訊け![FXライター高城による個人トレーダー取材]
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今週から、岩壷健太郎さんについてのコラムが始まります。

岩壷健太郎さん(その1)「9割がFXで損している」というのはデタラメ
岩壷健太郎さん(その2)勝ち組の取引に見える「矛盾」
岩壷健太郎さん(その3)FX適性がわかる1つの質問

FXは長期と短期、どちらが有利か?

FXはトレンドに順張りするトレンドフォロー戦略のほうが勝ちやすい――一般的にそう言われるが、本当にそうなのだろうか。FXで勝っているのはどんな性質を持った人なのか?

そんな疑問に回答を与えてくれるのが神戸大学大学院経済学研究科の岩壷健太郎教授だ。岩壷教授はFXの規制団体である金融先物取引業協会やSBI FXトレードと連携し、実際の口座データを分析した論文を発表してきた。岩壷教授の研究成果の一端を聞いてみよう。

「協会との共同研究にあたり、はじめに興味を持ったのは『FXでは長期と短期のどちらかが勝ちやすいのか?』ということでした。スキャルピングが増えれば取引量も増加しFX会社には喜ばしいことですが、どうも短期の人ほど負けているようだ、という印象があったからです」

スプレッドがどんどん狭まり、「スキャルピング歓迎」をうたうFX会社も増え、超短期取引がしやすい環境が整っていった時期のことだった。岩壷教授はFX規制団体を通じて、あるFX会社から匿名化された口座別の取引データを提供され、分析をスタートした。

収益率の中央値はゼロを上回る

「利用したのは2015年1月から12月の取引データでした。毎月1000口座をランダムに選びそれらの口座ごとの収益率を計算したところ、わかったのは中央値がゼロを上回っていたこと。つまり半分以上の人はFXで利益を出していたということです」

中央値は、ちょうど真ん中のデータのこと。5人の投資家がそれぞれ損失5万円、損失4万円、利益1万円、利益2万円、利益4万円なら中央値は3番目の1万円になる。

岩壷教授が作成したグラフを見ると、どの月も分布はだいたい同じ。ゼロからプラス10%がもっとも多い山型となっている。中央値はゼロをわずかに上回る水準だから、「半分以上の人が損益はプラス」ということになる。

図:月間収益率の月別分布
月間収益率の月別分布

もっとも、この結果はFX業者によって異なる。金融先物取引業協会では四半期ごとの預託金増減口座数割合情報が公開されている。2015年4月~12月までを見ると、45%が利益をあげていることが伺える。

「ちまたで言われる、FXは9割が損をする、というのはまったくのデタラメであることがわかります」

保有期間が長いほどパフォーマンスはいい

では岩壷教授が立てたテーマ「FXは長期と短期のどちらが勝ちやすいのか?」という観点では、どうなるのだろう。

「投資家の取引スタイルをポジションの保有期間に応じてスキャルピング(1時間以内)、デイトレード(1日以内)、スイング(1週間以内)、ロング(1か月以内)の4つに分類しました。そうすると、スキャルピングがもっとも収益率が低く、デイトレード、スイング、ロングと保有期間が長くなるほどパフォーマンスがいい、という結果になったんです」

岩壷教授が定義したスキャルピングは「決済まで10分以内」と「決済まで60分以内」の2パターン。いずれも傾向は同じで、スキャルピングはもっとも収益率が悪かった。

図:保有期間(取引スタイル)と月ごとの収益率
保有期間(取引スタイル)と月ごとの収益率

「FXでは利益を出している人が過半数。もっとも収益率が低いのはスキャルピング」という結果、イメージとは違うかも知れない。「FXは負ける人のほうが多いのでは」、「スキャルピングで億った人も多いのに?」と。

なぜ体感と異なる結果になったのか、次回からさらに詳しい結果を見ていこう。

岩壷健太郎さん(その2)へ続く。

岩壷健太郎さんのコラムは全4回となっています。
岩壷健太郎さん(その1)「9割がFXで損している」というのはデタラメ
岩壷健太郎さん(その2)勝ち組の取引に見える「矛盾」
岩壷健太郎さん(その3)FX適性がわかる1つの質問
岩壷健太郎さん(その4)3/12(金)公開予定!

【プロフィール】
岩壷健太郎さん
神戸大学大学院経済学研究科教授。早稲田大学政治経済学部卒業、東京大学経済学研究科修士課程修了、UCLA博士課程修了(Ph.D.)。富士総合研究所、一橋大学経済研究所専任講師を経て、2013年より現職。為替、株式、国債、コモディティの各分野で論文多数。主要著書として、『コモディティ市場のマイクロストラクチャー』など。

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