【FXライター高城のFXで稼ぐ方法は勝者に訊け!】きぬさん(その4)経済指標のバイアス
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毎週金曜日にお届けします!!
今週は、きぬさんについて最終回です。
⇒きぬさん(その1)FXオフ会で結婚!
⇒きぬさん(その2)「24時狙い」のトレード
⇒きぬさん(その3)レンジ狙いのグルトレ&トラリピ
⇒きぬさん(その4)経済指標のバイアス
■「.00の攻防」はトレンドフォローで
裁量取引とグルトレなどのリピート系を併用するきぬさんは兼業トレーダー。仕事との兼ね合いもある。
「トラブルが起こると帰宅時間がずれ込んだり、時間が読みにくい仕事です。そういう事情もあって、時間帯を絞れるロンフィク(ロンドンフィックス)を狙ったトレードというのは、自分に合っているのかなと思います。夏時間なら23時に始めて24時には終われるので生活に負荷がかからないんです」
105円ちょうどなどの大きな節目を狙った「.00(ゼロゼロ)の攻防」もきぬさんが得意とする手法だが、いかんせん.00の攻防がいつ発生するか、時間が読めない。
「.00の節目へ向かって下落を始めたらショート、.00手前で折り返したら決済、再下落して抜けたらそのままショート、といったようにトレンド方向だけでトレードするようにしています。ただ、日中は仕事ですし、私の見ている時間には.00の攻防が起きることはめったにないのですが......」
■「経済指標が悪かったのに売られない」ならば...
トレンドを判断する考え方に使っているのが、羊飼いさんから学んだ「バイアス」だ。
「羊飼いさんが本で書かれていた、『バイアスを重視しなさい』という言葉を意識しています。『経済指標がよかったのに思ったほど上がらない』というときは下落方向のバイアスが強いんだなと考えますし、『経済指標は少しよかっただけなのに上がった』なら上昇方向のバイアスが強い。そうやって判断しています」
経済指標そのものでトレードしなくとも、市場がどちらに行きたがっているのかを判断する材料として利用している。
「リピート系の戦略は週末に考えることが多いです。週足や月足の長い足を見たり、普段は見ない通貨ペアのチャートとも見比べたり、相関関係を考えたりもします。市場にトレンドが出ているのかどうか、トレンドなら裁量を中心に取引しようかなとか、レンジならグルトレを発注しようか見送りか、とか」
週末に方針を決めてもトレードを始めるのは火曜日、だという。
「月曜日には前週の流れがリセットされて、新しい流れができることもあるからです。週末に考えておきますが、月曜日の動きも確認してから『今週はこうだろう』と考えることが多いです。雇用統計やFOMCが控える週はとくに、ですね」
■800年後へ文化財を残す
グルトレのオフ会を通じて出会った男性と入籍した、きぬさん。FXを通じて実現したい夢がある。
「もともと古典の研究をしたかったんです。『小倉百人一首』を選んだ藤原定家はもともと源氏物語や枕草子などの古典に興味を持っていて何度も写本しました。鎌倉時代に書き写された本が現在まで伝わっています。人間は何十年かで死んでしまいますが、文化財は何百年も残ります。そうやって文化財を保全するようなことにも貢献できたら、と思うんです」
研究者を志したこともあるきぬさん。FXでもさまざまな手法を熱く研究する姿勢は変わらないようだ。
きぬさんのコラムは全4回となっています。
⇒きぬさん(その1)FXオフ会で結婚!
⇒きぬさん(その2)「24時狙い」のトレード
⇒きぬさん(その3)レンジ狙いのグルトレ&トラリピ
⇒きぬさん(その4)経済指標のバイアス
【プロフィール】
きぬさん
兼業投資家。社会人2年目の2008年にFXを開始。デイトレードやスイングトレードのほか、川崎ドルえもんさんが開発したリピート系FX手法「グルグルトレイン」なども活用する。2013年以降、裁量取引では年20%ほどの利益をコンスタントに稼ぐ。2020年、グルトレオフ会で出会った男性と結婚。