【FXライター高城のFXで稼ぐ方法は勝者に訊け!】室伏数子さん(その4)板を読み解く「テープリーディング」
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今週は、室伏数子(むろふし・かずし)さんについて最終回です。
⇒室伏数子さん(その1)パチスロからFX、そして仮想通貨へ
⇒室伏数子さん(その2)チャートはほぼ見ない
⇒室伏数子さん(その3)トレードは4時間単位
⇒室伏数子さん(その4)板を読み解く「テープリーディング」
■大口の仕掛けを板情報から読み取る
さまざまな情報から中期的な方向性を読み解く室伏さん。利用する情報源の中には、板情報もある。
「BitfinexやCoinbaseなど、大口がよく使う取引所の板にも気をつけています。明らかに買い支えとわかるような大口の注文が入ることもあるためです。板の売買比率が極端に変わったりすると要注意ですね」
板情報はスキャルピングに使われることが多いが、室伏さんは中期的な値動きを読み取る材料としても利用している。
■ポジションのたまった価格帯はどこか
「板を見ながら個々の注文状況を分析することは中期の値動きにも有効です。『テープリーディング』と呼ばれる手法ですね」
板や歩み値を分析するのがテープリーディング。もともとは株式投資から生まれた着眼だ。
「出来高の多かった価格帯や、ポジションがたまっている価格帯がわかりますし、突っ込んで勢いがつくのか、跳ね返されるのかも、テープリーディングからある程度わかります」
■アルトコインの資金循環
室伏さんの取引はビットコインが中心だが、アルトコインにも注目している。
「特定のアルトコインが出来高の増加ともに急騰していれば、大口の仕込みの可能性があります。最初にライトコインが急騰し次にNEM、ビットコインキャッシュ、IOTAといったようにアルトコインでの仕掛けが循環することもあるので、大口の仕込みが確認できれば、アルトコインを狙ってもいいでしょう」
室伏さんが利用する取引所は証拠金取引がビットメックス、現物はバイナンスやビットバンクだ。
「仮想通貨ではこれからも規制やルールの変更があるでしょう。どんな環境でも適応できるような対応力を身につけることが今後の課題ですね。ただ、いちばんの課題は睡眠不足。仮想通貨は24時間動くし、為替と違い休日も市場が開いている。仮想通貨と出会ってから睡眠時間がグンと減りましたから(笑)」
FXから仮想通貨へ転向して成功している室伏さん。仮想通貨でトレードするなら、ぜひ参考に。
室伏数子さんのコラムは全4回となっています。
⇒室伏数子さん(その1)パチスロからFX、そして仮想通貨へ
⇒室伏数子さん(その2)チャートはほぼ見ない
⇒室伏数子さん(その3)トレードは4時間単位
⇒室伏数子さん(その4)板を読み解く「テープリーディング」
【プロフィール】
室伏数子(むろふし・かずし)さん
専業トレーダー。大学時代からパチプロとなる。2014年からはFXへと、2016年からは仮想通貨へと手を伸ばし、2017年のバブル以降は仮想通貨の専業トレーダーに。プライスアクション重視だったFXとは異なり、仮想通貨では需給やマネーフローなどのデータ重視。数時間から数日程度のスウィングトレードを得意とし、億を超える資産を築く。