【FXライター高城のFXで稼ぐ方法は勝者に訊け!】室伏数子さん(その2)チャートはほぼ見ない
ガチンコFXの人気コンテンツ【FXライター高城のFXで稼ぐ方法は勝者に訊け!】が羊飼いに移植!
毎週金曜日にお届けします!!
今週も先週に引き続き、室伏数子(むろふし・かずし)さんについてです。
⇒室伏数子さん(その1)パチスロからFX、そして仮想通貨へ
⇒室伏数子さん(その2)チャートはほぼ見ない
⇒室伏数子さん(その3)トレードは4時間単位
⇒室伏数子さん(その4)板を読み解く「テープリーディング」
■現物ガチホから証拠金取引へ
室伏数子さんと仮想通貨との出会いは、2016年だった。
「FXをやっている友だちから、『仮想通貨も面白いよ』と言われたのがきっかけです。パチコン屋に並びながらLISKを買ったのが最初ですね。まだ30円台でした」
2017年に入ると仮想通貨バブルが発生し、LISKは4000円台へと駆け上がっていった。
「現物を買って寝ているだけで儲かった。楽でしたね。現物だけでなく仮想通貨の証拠金取引も取引するようになり、バブルが崩壊した2018年は証拠金取引しかさわっていません」
現物を握るだけのスタイルから短期トレードがメインになっていった。
■独自の情報、独自の分析によるスウィング
「最初はFXのようにテクニカルやプライスアクションで取引していました。でもバブルになるとテクニカルが効かない。そのあたりから需給であったり、現物市場と証拠金・先物市場との乖離であったり、テザーの時価総額であったり、他の人があまり見ていないであろう情報を見るようになっていきました。スキャルピングで戦う自信もないし、メインは情報を見ながらのスウィングトレードです」
あまり一般的に知られていない情報、あるいは知られている情報でも独自の活用法による分析でトレードしていくのが室伏さんの特徴。ツイートを見ていても、「この情報はどこから拾ってきたのだろう......」と思うような分析が目立つ。
「資金の循環、需給の指標、大口の資金移動、あるいは板や歩み値――そういった情報がほぼすべてです。チャートはほぼほぼ見ません。見ている指標のひとつが、Bitmex(ビットメックス)の金利です」
■ポジションの傾きを金利から読み解く
ビットメックスは仮想通貨証拠金取引の世界的な大手取引所。FXでいうスワップ金利のように保有ポジションに応じて受け払いされる金利がある。受け取りになるか支払いになるかはFX価格と現物価格との乖離度による。
「FX価格が現物価格を大きく上回っていれば、買い手の勢いが強い、と考えます。そのとき、メックス金利はプラスとなり売り手が受け取りです。メックス金利がマイナスならロングで受取となり、売り手の勢いが強いと考えます」
メックス金利がポジションの偏りを推測する重要な材料となるわけだ。
「FX価格と現物価格の乖離が大きくなるにしたがってメックス金利も上昇するため、メックス金利の方向と水準によってポジションの偏り具合がわかるんです。金利の目安としているのは0.1%。0.1%を超えてくるとポジションの巻き戻しに警戒します」
※クリックで拡大します
室伏数子さん(その3)へ続く。
室伏数子さんのコラムは全4回となっています。
⇒室伏数子さん(その1)パチスロからFX、そして仮想通貨へ
⇒室伏数子さん(その2)チャートはほぼ見ない
⇒室伏数子さん(その3)トレードは4時間単位
⇒室伏数子さん(その4)板を読み解く「テープリーディング」
【プロフィール】
室伏数子(むろふし・かずし)さん
専業トレーダー。大学時代からパチプロとなる。2014年からはFXへと、2016年からは仮想通貨へと手を伸ばし、2017年のバブル以降は仮想通貨の専業トレーダーに。プライスアクション重視だったFXとは異なり、仮想通貨では需給やマネーフローなどのデータ重視。数時間から数日程度のスウィングトレードを得意とし、億を超える資産を築く。