【FXライター高城のFXで稼ぐ方法は勝者に訊け!】山中康司さん(その3)月が赤道を横切ると相場が動く
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今週も先週に引き続き、山中康司さんについてです。
⇒山中康司さん(その1)通貨が取引停止になるとき
⇒山中康司さん(その2)個人とAIが変えた為替市場
⇒山中康司さん(その3)月が赤道を横切ると相場が動く
⇒山中康司さん(その4)ローソク足を追い越す移動平均線
■4年間を費やしたアストロ研究
山中康司さんの代名詞ともいえるのがアストロロジー。天体の動きから市場の未来を予想する金融占星術だ。オカルトめいて聞こえるが、アストロが警告する「変化日」を意識するトレーダーは多いし、その結果、実際に相場が動くことも少なくない。
「研究を始めたのはディーラー時代の1993年でした。興味を持っている顧客から『もっと使えるようにできないか』と相談されたのがきっかけです。占星術の基本から始めて、それから市場との関係性を探し始め――形になるまでに4年かかりました」
■ギャンのマスターチャートにも着目
金融占星術の第一人者として知られる専門家のひとりがレイモンド・メリマン。その業績を参考にしているものの、山中さんの分析は独自の研究に基づいている。
「メリマンの分析では『誤差』が大きめに設定されています。変化日であれば前後3日間が誤差として容認される。それだと僕には実際のトレードに使えない。より短期向けにアレンジできないかと考えて生まれたのが現在の手法です」
参考にしたのはアメリカにおけるアストロロジーの第一人者であるラリー・ペサベント、それに「テクニカル分析の祖」とも言われるウィリアム・ギャンだ。
「ギャンの『マスター・タイム&プライス・チャート』を使って天体の位置を価格に置き換えることもしますし、水星の黄緯から変化日を測る考え方はペサベントを参考にしています」
■月の位置から変化日を予想する
山中さんのアストロ手法の中で、すぐに取り入れそうなのは、月の赤緯から変化日を測る手法だ。
「真ん中のサブウィンドウにある青い線は月の赤緯を示したライン。月の赤緯が0度になるとき、つまり月が赤道を横切るとき、変化日になりやすい傾向があります。とくに最近ではユーロ/米ドルでその傾向が強まっています」
たしかに過去のチャートでは短期的な転換点となっていることが多いようだ。
※クリックで拡大します
「月が赤道を横切るのと、水星の黄緯が0度になるのが一致するときは、相場が動意づく可能性も高まります」
このアストロチャートは山中さんのウェブサイトで毎週更新されている。対象は米ドル/円、ユーロ/米ドル、ユーロ/円の3通貨ペアだ。アストロに関心のある人は参考にしてみよう。
山中康司さん(その4)へ続く。
山中康司さんのコラムは全4回となっています。
⇒山中康司さん(その1)通貨が取引停止になるとき
⇒山中康司さん(その2)個人とAIが変えた為替市場
⇒山中康司さん(その3)月が赤道を横切ると相場が動く
⇒山中康司さん(その4)ローソク足を追い越す移動平均線
【プロフィール】
山中康司さん
バンク・オブ・アメリカや日興証券などでディーラーを務め、独立。FX会社のセミナーや連載などで活躍する。テクニカル分析の豊富な知識や活用法、自身で確立した金融占星術理論など、他に類を見ない方法論が個人投資家に好評。2018年11月には金融詐欺被害などの撲滅をめざして金融リテラシー協会を設立した。