【FXライター高城のFXで稼ぐ方法は勝者に訊け!】かいギャルさん(その3)6時間で木を伐るならば

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今週は先週に引き続き、かいギャルさんについてです。
⇒かいギャルさん(その1)転生した伝説のトレーダー
⇒かいギャルさん(その2)円売り主体のスイングトレード
⇒かいギャルさん(その3)6時間で木を伐るならば
■レンジを意識した買いトレード
かいギャルさんがどんなトレードを行なっているのか。実例を交えながら解説してくれた。
「毎日取引するわけではなく、どちらかといえば昔の株式投資っぽい感じです。買いを中心に考え、タイミングが来たら買いでエントリー、上がるまで待って上昇したら売り抜けです」
「たとえば...」と教えてくれたのは、2025年7月の米ドル/円のトレード。直近安値付近での反発を確認して買い、直近高値付近で利益確定、といった高値・安値のレンジを意識した取引だった。

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「売りから入ることもあります。今年でいえば8月は雇用統計で急落しましたが、その前に売りを仕込んでいました。ただ売ったとしても遊び心、といった感じです」
■エントリーのタイミングは?
かいギャルさんの基本は買い。ハンドルネームもそれが由来となっている。
「『かい』は『買い』だけなく山梨出身なので旧国名の『甲斐』にもひっかけました。『ギャル』ですか? 暴威軍(岐阜暴威さんにインスパイアされたトレーダーたち)が流行っていたので、『人の行く裏に道あり花の山』ではないですが、BOYではなくGALにしました。そんなことで楽しくFXで遊ばせてもらっています」
ではエントリーのタイミングはどう見るのか。
「高値からの調整幅や株価なども含めた経済全体の状況などを見ながら判断しています。今は(※取材は2025年11月に行ないました)円安すぎるように感じますし、アメリカの状況も気がかりです。雇用環境がよくないし、株価も下がっている。アメリカは利下げ、日本は利上げと金融政策の方向は正反対。そのうち円高になるような雰囲気も感じているため、買いは控えて様子見しています」
■今は「10円の調整」を待つ
例年、11月から12月にかけて含み損をふくらませやすいことも様子見の理由だという。
「2017年には10円ほど下がる場面もありました。そのくらい大きく下がったら、再び買ってみようと思っています。慎重ですか? 長い歳月の間にはいろんなことが起きます。もし種銭が10分の1になってしまったら、取り返すのは容易なことではない。『相場に長く居続けること』を最優先しています」
10円の下落を待つのは、かなりの忍耐力が必要。生粋のロンガーにも関わらず上昇を「見ているだけ」というのは心理的にもしんどそうだ。
「リンカーンはこんなことを言ったそうです。『木を伐るのに6時間もらえたら私は最初の4時間を斧を研ぐことに費やすだろう』と。最初から木を切りたくなってしまいますが、準備に費やす時間も大切です」
高値づかみや突っ込み売りで失敗する人はぜひ、この言葉を心にとどめておこう。
かいギャルさん(その4)へ続く
かいギャルさんのコラムは全4回となっています。
⇒かいギャルさん(その1)転生した伝説のトレーダー
⇒かいギャルさん(その2)円売り主体のスイングトレード
⇒かいギャルさん(その3)6時間で木を伐るならば
⇒かいギャルさん(その4)12/19(金)公開予定!
【プロフィール】
かいギャル(@confucius33)さん
※Xアカウント名は「Ichiro Ozawa (小沢一郎)」
兼業トレーダー。2000年前後のITバブル時代に株式投資で成功。その利益をFXに投じるもリーマンショックで損失に。それ以降、「超低レバレッジ・買い偏重(円売り)・損切りは極力しない」のスタイルで利益を積み重ねる。ヒロセ通商「リアルトレードグランプリ」では2025年収益額1位(11月下旬時点)。