【FXライター高城のFXで稼ぐ方法は勝者に訊け！】かいギャルさん(その4)｢24時間後｣なら当てやすい
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今週は、かいギャルさんについて最終回です。
⇒かいギャルさん(その1)転生した伝説のトレーダー
⇒かいギャルさん(その2)円売り主体のスイングトレード
⇒かいギャルさん(その3)6時間で木を伐るならば
⇒かいギャルさん(その4)｢24時間後｣なら当てやすい
■追加入金も視野に余裕資金で取引
「スイングトレードだと朝、目覚めたらやられていることもあります。思った方向と反対に行ってしまったら、含み損が膨らんで仕事が手につかなくなるかもしれないし、強制ロスカットされるリスクもある。そのため資金に余裕をもたせるよう、気をつけています」
「ひとつはレバレッジを抑えること。レバレッジが1～2倍程度ならそう簡単に強制ロスカットされません」
「リアルトレードランキング」の口座資産とポジション量で計算すると、かいギャルさんもハイレバ取引が多いが、それはFX口座の外に余裕資金があるためだ。
「もしロスカットアラートが発生しても、追加入金できる資金があることもポイントです。私がFXに入金しているのも余裕資金。いざとなれば追加で入金できる余力があります」
■1時間以内に決済する取引が多いのは？
スイングトレードがメインと話しているものの、2025年の取引履歴を保有時間別に集計すると話が違う感じも......。
もっとも多いのは1時間以内に決済する取引だ。これはどういうことだろうか。
「僕が利用しているのはヒロセ通商のLION FX。1か月間に片道2億通貨以上の取引をすると、おせち料理や冷蔵庫がもらえたりと食品キャンペーンがあります。そのため、取引量を稼ごうというバイアスが発生し、細かくエントリーすることが多いんです」
通貨ペアは米ドル/円がメイン。2025年の取引では約58％を占めており、次いで英ポンド/円が約35％、豪ドル/円が約6％となっていた。LION
FXでは英ポンド/円の取引高に応じたキャンペーンを行なっていることも背景にありそうだ。
■レンジ相場を基本に考える
最初に紹介したように、かいギャルさんはLION FXの「リアルトレードランキング」に参加中だ。そこでの2025年損益は1億円を優に超える。
「ただ、4月の関税ショックでは他口座でも強制ロスカットがあったため、1億円は割ってしまいます」
「レンジ相場で儲けて、次にレンジを抜けてしまい大きく負けたときに『取り戻さねば』と思う気持ちから『FX依存症』っぽくなってしまう人が多いのかもしれません。Xを見ていると、そんなポストも目につきますし、それがFX本来の姿なのかもしれません」
ただ、かいギャルさんの話を聞いていると、FXはシンプルに思えてくる。
「他の人と違っている部分があるとすれば『レンジ相場への意識の向け方』かもしれません。『上がるか下がるか』を予想するとき、『10秒後に決済しなさい』と言われたら当たる確率は2分の1に近いでしょう。でも『24時間後までに決済しなさい』と言われたならレンジ相場を基本に考えることで当てやすくなると思うんです」
「為替市場はレンジが基本」とよく言われるが、それを上手く利用しているのが、かいギャルさんだ。参考にするときは資金管理や損切りとの付き合い方にご注意を。
かいギャルさんのコラムは全4回となっています。
⇒かいギャルさん(その1)転生した伝説のトレーダー
⇒かいギャルさん(その2)円売り主体のスイングトレード
⇒かいギャルさん(その3)6時間で木を伐るならば
⇒かいギャルさん(その4)｢24時間後｣なら当てやすい
【プロフィール】
かいギャル(@confucius33)さん
※Xアカウント名は「Ichiro Ozawa (小沢一郎）」
兼業トレーダー。2000年前後のITバブル時代に株式投資で成功。その利益をFXに投じるもリーマンショックで損失に。それ以降、「超低レバレッジ・買い偏重（円売り）・損切りは極力しない」のスタイルで利益を積み重ねる。ヒロセ通商「リアルトレードグランプリ」では2025年収益額1位（11月下旬時点）。
