【FXライター高城のFXで稼ぐ方法は勝者に訊け!】かいギャルさん(その2)円売り主体のスイングトレード

人気コンテンツ【FXライター高城のFXで稼ぐ方法は勝者に訊け!】は毎週金曜日にお届けします!!
今週は先週に引き続き、かいギャルさんについてです。
⇒かいギャルさん(その1)転生した伝説のトレーダー
⇒かいギャルさん(その2)円売り主体のスイングトレード
■「ファイスタ」から姿を消した理由
ランキングサイト「ファイナンススタジアム」で話題となった、かいギャルさん。突然、姿を消したのはなぜだったのだろうか。
「ファイスタではコピートレードのようなことができました。相場の動きが思ったとおりになれば儲かるし、ならなければ損をするのがFX。あのときはポンド/円が思いどおりにならず損をして、私のコピートレードをしていた人からクレームめいたことを言われたため、やめてしまいました」
「コピートレードされたら手数料がもらえる」といったシステムではなく、コピーされる側にはとくにメリットがなかったと記憶している。そんななかでキツイ言葉を投げられたらストレスもたまるだろう。
■アベノミクス円安後の不調期と復活
「ファイスタをやめてからしばらく2017年、18年あたりまでは不調でした。アベノミクス円安で130円まで行くだろうと考えていたのですが、125円で反転してしまった。ガクッと下がるならまだいいですが、じわじわと下げていったため『買っては損切り』の繰り返しでした」
復調したのは2018年春ころからだ。
「米ドル/円がそろそろ底をついた気配がありました。またやってみようかなと、ランキングサイトにも参加し、取引を増やしていきました」
2022年からは猛烈な円安が始まった。米ドル/円やクロス円での買い主体とする取引スタイルを継続していたなら、相当な利益だったのでは。
「上がりすぎていたのでそろそろ下がりそう......とあまり手を出さず、慎重に取引していたため、それほどではありません」
■1000万通貨のポンド買い
取引スタイルは10年前に取材させてもらったときから変わっていない。
「スタイルは今も変えていません。上昇トレンドであれば買っているかぎり、含み損になることはあっても最後には勝てる。先月は英ポンド/円を1000万通貨ほど買ったら急落。1500万円以上の含み損を抱えましたが、我慢していたら戻ってきてくれた。でも、このスタイルだとケガはしやすいですよね(笑)」

※クリックで拡大します
■ときには強制ロスカットも...
かいギャルさんが見せてくれた2025年の取引履歴から計算すると、勝率は92%と非常に高いが、平均利幅206pipsに対して平均損切り幅は1421pipsと大きい。リスクをはらんだトレードスタイルだ。
レンジ相場や円安トレンドには強いが、リスクオフなどのショック時や為替介入などがあれば一気に含み損がふくらみロスカットの危機となる。
「2025年4月の関税ショックでは耐えきれずにロスカットとなりました。ただ、株と違って為替はレンジ相場が基本。買って待っていれば利益が出ることが多い。ただ、そのためには資金管理を考える必要があります」
かいギャルさんがどうトレードし、どんな資金管理を行なっているのか、次回聞いていこう。
かいギャルさん(その3)へ続く
かいギャルさんのコラムは全4回となっています。
⇒かいギャルさん(その1)転生した伝説のトレーダー
⇒かいギャルさん(その2)円売り主体のスイングトレード
⇒かいギャルさん(その3)12/12(金)公開予定!
⇒かいギャルさん(その4)12/19(金)公開予定!
【プロフィール】
かいギャル(@confucius33)さん
※Xアカウント名は「Ichiro Ozawa (小沢一郎)」
兼業トレーダー。2000年前後のITバブル時代に株式投資で成功。その利益をFXに投じるもリーマンショックで損失に。それ以降、「超低レバレッジ・買い偏重(円売り)・損切りは極力しない」のスタイルで利益を積み重ねる。ヒロセ通商「リアルトレードグランプリ」では2025年収益額1位(11月下旬時点)。