【FXライター高城のFXで稼ぐ方法は勝者に訊け!】為替研究所Yukiさん(その2)メインは「仮説トレード」
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毎週金曜日にお届けします!!
今週も先週に引き続き、Yukiさんについてです。
⇒為替研究所Yukiさん(その1)歴10年超の老舗ブロガー
⇒為替研究所Yukiさん(その2)メインは「仮説トレード」
⇒為替研究所Yukiさん(その3)ズロチとユーロのサヤ取り投資
⇒為替研究所Yukiさん(その4)豪ドル/NZドルのレンジ狙い
■500万円の運用成果をブログでレポート
さまざまな手法を並行して行なっているYukiさん。ブログでは約500万円の資金を5つの手法で運用状況をレポートしているが、「もっとも金額が大きいのは裁量トレード」だという。
「裁量ではさまざまな通貨、市場をトレードしています。去年でいえばトルコリラ暴落からの復活局面での買いやオセアニア通貨の売り、それにダウ平均CFDの買いなどで大きな利益が出ました。トルコリラ暴落で大損もしましたが、それ以上の利益となっています」
判断の根本となるのは、2012年総選挙で気づきを得た「仮説」だ。
「今、何が原因で動いているのか、その原因は今後どうなりそうなのかと仮説を立てて長期的な方向性を考えていくのが基本です」
■動いてる原因と今後の仮説が判断の根幹
昨年からYukiさんが頻繁にツイートしている豪ドルやNZドルなどオセアニア通貨売りも仮説からのトレードだ。
「判断の起点はアメリカ、そして中国です」
オセアニア通貨は中国との相関性が高い。中国経済の見通し悪化や株式市場の下落はオセアニア通貨の売り材料だ。
「中国は昨年から景気が悪化しており、また米中の対立もあって上海総合指数が急落しました。金利を見てもアメリカの政策金利がオーストラリアやニュージーランドを上回りました。こうしたことから『オセアニアからアメリカへ資金が流れやすくなるだろう』と仮説を立て、豪ドルやNZドル積極的に売っていったんです」
■仮説、チャート、ニュース
仮説から通貨の方向性を絞ったら、次に参考するのがチャートだ。
「どこで入って、どこで利食いするかの判断はチャートがメインです」
材料となるのは、トレンドラインや水平線、それに移動平均線やRSIなどのテクニカル分析、世界の株価指数などだ。
「あとはファンダメンタルズも加味します。『本来もっと重視されるべきでは』と思ったニュースが充分に織り込まれていなければ、それも判断材料になります。昨年11月、オセアニア通貨は上昇基調でしたが、仮説からいずれ下落が再開すると考えられました。さらに株価市場が不安定でリスクオフの円高が来そうな気配もあった。そのため、通貨ペアは対円を選び、RSIや移動平均線などを見ながら戻り売りを繰り返していました」
■2週間で3円幅を抜いた豪ドル/円の売りトレード
中期のポジションを構築したのは12月初旬。中国の通信機器大手ファーウェイのCFOが逮捕されたころだ。
「上昇が頭打ちとなってきたところへ、ファーウェイCFO逮捕のニュースが出てきた。仮説どおりに下落が再開するだろうと考えて再エントリーしました。途中、一部を利益確定したり戻り局面で売り直したりを繰り返しながら、すべてを利益確定したのが12月20日。日足のRSIが30%にタッチしたところです」
※クリックで拡大します
豪ドル/円の売りは2週間ほどで約3円幅の利益となった。
「FXでいちばん大事なのは、ベタですが、リスク管理だと思います。『ここまで行ったら絶対に損切り』というラインを決めていますし、オセアニア通貨売りのトレードなら米中関係の改善や中国経済の強気なニュース、それに想定外の動きをしたときなど危ないと思えばすぐに逃げる――そこは強く意識しています」
Yukiさん(その3)へ続く。
Yukiさんのコラムは全4回となっています。
⇒為替研究所Yukiさん(その1)歴10年超の老舗ブロガー
⇒為替研究所Yukiさん(その2)メインは「仮説トレード」
⇒為替研究所Yukiさん(その3)ズロチとユーロのサヤ取り投資
⇒為替研究所Yukiさん(その4)豪ドル/NZドルのレンジ狙い
【プロフィール】
Yukiさん
兼業投資家。裁量によるスウィングトレードのほか、ポーランドズロチとユーロの相関性を利用した両建てスワップ手法、リピート系発注機能を利用した豪ドル/米ドルでのトレードなど幅広く手がける。2010年に開設した『為替研究所』は現在も続く老舗ブログのひとつ。外為オンラインでも毎週、相場観を公開する。