【FXライター高城のFXで稼ぐ方法は勝者に訊け!】為替研究所Yukiさん(その1)歴10年超の老舗ブロガー
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今週から、Yukiさんについてのコラムが始まります。
⇒為替研究所Yukiさん(その1)歴10年超の老舗ブロガー
⇒為替研究所Yukiさん(その2)メインは「仮説トレード」
⇒為替研究所Yukiさん(その3)ズロチとユーロのサヤ取り投資
⇒為替研究所Yukiさん(その4)豪ドル/NZドルのレンジ狙い
■投機的な円高に立ち向かいたい――
「何度も発生する余震、繰り返し放送される津波の映像、刻一刻と悪化していく原発の状況、震災後急激に進行し、協調介入の見通しが出てすら続く円高を見て思ったのは、『地震や原発に対しては寄付くらいしかできることはないが、円高に対しては微力であっても立ち向かいたい』ということでした――」
そう振り返るのはFX歴10年を超える兼業投資家のYukiさんだ。東日本大震災の前年には年間損益が初めてプラスとなり、「ようやく確定申告できるくらい稼げた!」と喜んだもののYukiさんの心はFXから離れかけていた。
「当時のトレードスタイルは短期取引が中心。相場に張りついてトレードし続けることに疲れも感じていました。相場が気になり仕事に集中できないという問題もありました」
そんなYukiさんの久しぶりのトレードが震災直後に発生した投機的な円買いに対抗する、円売りだった。
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■イベントを狙った仮説トレード
「G7の協調介入が入り大きな利益が出ました。人生で初めて経験した大地震の影響もあり、そのときは『なぜか儲かった』くらいにしか思いませんでしたが、折れかけていた心が立ち直るとともにFXについて冷静に考えられるようになった。そこで思ったのは、『大事なのは状況を読んで『仮説』を立て、勝てそうな時だけ勝負すればいいのではないか』ということでした」
頻繁なデイトレードから期待値の高い場面を狙ったトレードへ、スタイルを転換させたYukiさん。功を奏したのは民主党政権下で行なわれた2012年の総選挙だった。
「今回は自民党が勝つだろうし、そうなればインタゲ(インフレターゲット)が導入され、円安が進むと仮説を立て、選挙前からドル円の買いを仕込みました」
■仮説トレードに抱いた悩み
2012年のトレードは不調で、年間損益は大きく沈んでいた。
「今年はマイナスかなと思っていたのですが、総選挙後に円安が進んだことからドル円の買いポジションで大きな利益が出ました。そのおかげで、年間損益もなんとかプラスになりました」
大きなイベントや相場が急変した時に仮説を立て、ポジションを仕込むスタイルが確立されつつあったが、一方で悩みも抱えていた。
「イベントを狙ったスタイルだとトレードチャンスが少なく物足りない。ちょうどそのころ、読者からの質問をきっかけにしてブログで相場の見通しを書くようになりました。これが今のスタイルへとつながる気づきを与えてくれました――」
Yukiさん(その2)へ続く。
Yukiさんのコラムは全4回となっています。
⇒為替研究所Yukiさん(その1)歴10年超の老舗ブロガー
⇒為替研究所Yukiさん(その2)メインは「仮説トレード」
⇒為替研究所Yukiさん(その3)ズロチとユーロのサヤ取り投資
⇒為替研究所Yukiさん(その4)豪ドル/NZドルのレンジ狙い
【プロフィール】
Yukiさん
兼業投資家。裁量によるスウィングトレードのほか、ポーランドズロチとユーロの相関性を利用した両建てスワップ手法、リピート系発注機能を利用した豪ドル/米ドルでのトレードなど幅広く手がける。2010年に開設した『為替研究所』は現在も続く老舗ブログのひとつ。外為オンラインでも毎週、相場観を公開する。