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今週は、けいたさんについて最終回です。

⇒けいたさん(その1)FXは「仕方なく取引する」
⇒けいたさん(その2)「鷲津MA」でのスキャル
⇒けいたさん(その3)利確は｢身に余る｣とき
⇒けいたさん(その4)兼業向けの２ちゃんねる

■情報、個人の相場観など必要な情報が集約される

けいたさんが取引対象とするのは米ドル／円やユーロ／米ドル、豪ドル／米ドル、それに英ポンド／米ドル。こうした通貨の情報を得るのに活用するのが、２ちゃんねるの「市況２」板だ。ここを覗けば「ドル円スレ」や「豪ドルのレートに一喜一憂するスレ」など通貨ペアや通貨ごとのスレッドが建てられている。

「取引したい通貨に関連するスレッドを見れば、さまざまな情報を１か所で得られるのが大きなメリット。ニュースからアノマリー、上手な人／下手の人の取引タイミングから相場の過熱感まで、いろんな書き込みがあります。それに重要な経済指標の発表前後には書き込みが盛り上がるので楽しませてくれる（笑）」

ドル円ならスレッドのナンバーはすでに２万を優に超えている。それだけ書き込みが活発な証拠だ。



■兼業トレーダーのデメリットを補ってくれる

しかし２ちゃんねるは「嘘を嘘と見抜けないと難しい」世界。信頼性のある情報源を頼りにしたほうが情報収集の効率は高まるのではないだろうか。

「誤った情報も流れてきますが真偽はチャートをチェックすれば容易に見抜けます。専業トレーダーからすれば『２ちゃんを頼るなんて間違えている』と言うかもしれない。でも、それはさまざまな情報源に目を通すだけの時間と、総合的に判断できるだけの経験があるから言えること。兼業トレーダーだと総合的に判断するだけの時間の余裕がないし、スキャルピングだと複数の情報源を巡回していては相場に追いつけません」

それに情報源を個別に巡回していくと、「トランプが側近を首に?!　じゃあ売りだ！」なんてひとつの情報にふりまわされがち。そんなポジポジ病を抑える効果も２ちゃんねるにはある。

「トランプ大統領のツイートで相場が右往左往していた時期にも、相場の大局を冷静に分析して投稿する人がいました。『トランプがツイートした』という速報と同時に、冷静な分析も同時に流れてくるので落ち着くことができる。情報の正確性に多少の問題があっても、他のトレーダーの判断、情報をまとめて見られる２ちゃんねるは兼業トレーダー向きの情報源だと思います」

■スマホでのスキャルピング

最近ではスマートフォンからの発注が半数を超えるFX会社も多いが、けいたさんもスマホトレーダーのひとりだ。

「トレードも情報の閲覧もスマホ。２ちゃんねるも『2chMate』という専用のアプリで見ています。パソコンよりも読みやすいのではと思います」

２ちゃんねるやスマホの活用で兼業トレーダーのデメリットを克服しているけいたさん。情報に惑わされがちな人はぜひ参考に。

けいたさんのコラムは全4回となっています。
⇒けいたさん(その1)FXは「仕方なく取引する」
⇒けいたさん(その2)｢鷲津MA｣でのスキャル
⇒けいたさん(その3)利確は｢身に余る｣とき
⇒けいたさん(その4)兼業向けの２ちゃんねる

【プロフィール】
けいたさん
会社員として働きながらＦＸに取り組む兼業トレーダー。大学生時代にFXを始めるも思うように儲からず、一度は相場から離れるが、2016年から再開。現在は仕事後に行なう移動平均線を利用した短期取引が主体。月間20万円から80万円程度を稼ぐ。