【FXライター高城のFXで稼ぐ方法は勝者に訊け!】けいたさん(その2)「鷲津MA」でのスキャル
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今週も先週に引き続き、けいたさんについてです。
⇒けいたさん(その1)FXは「仕方なく取引する」
⇒けいたさん(その2)「鷲津MA」でのスキャル
⇒けいたさん(その3)利確は「身に余る」とき
⇒けいたさん(その4)兼業向けの2ちゃんねる
■全額出金、再起を図る
FXを始めた当初、勝ったり負けたりを繰り返し、資金を減らしていた、けいたさん。勝ち始めるきっかけとなったのは、アベノミクスによる円安だった。
「あの相場でどうにか原資の50万円を回復できました。しかし、何も考えずに円を売っておけば大儲けできる相場だったのに、逆張りの円買いで挑んだ時期もあった。大きく儲かったわけではないし、運がよかっただけだと思います」
資産を減らすばかりの1年半を経て、どうにか勝てるようになり、このまま順調に行くのかと思いきや、けいたさんが行なったのは意外な選択だった。
「自分の取引手法の浅さを思い知ったこともあり、いったん口座から全額を出金し、FXと距離を置いたんです。荒療治ではありますが、FXにのめり込んでいた自分を強制的に引き剥がしたい、と」
■FXの収益が本業の給与を上回る
その間、仕事に打ち込んでいたけいたさんがFXを再開したのは2016年だ。
「仕事が落ち着いてきたことと、アベノミクス相場が沈静化してきたことが理由です。ただ、最初の2、3か月は取引をせず相場の研究に専念しました。どの時間にボラティリティが大きくなるのか、相場にどんなクセがあるのか――1日1時間は研究に充てていました」
研究の成果はどうだったのか。
「何かをつかんだというより、相場の空気感や流れを知った、ということだったのかもしれません。再開後、安定して勝てるようになり、今はFXからの収入が会社からの給与を上回っています。会社を退職し、1日中トレードに専念したほうが稼げるのでは――との誘惑にかられますが、ある程度稼げるようになるまでは取引ペースを乱さず、兼業のままでと思っています」
再開してからは月20万円から80万円ほどをコンスタントに稼いでいる、けいたさん。そのトレードスタイルは超短期だ。
■5分足の「288」移動平均線で反発を狙う
「取引手法はスキャルピングです。5分以内に決済することがほとんどで、その代わりロット数を高めています。エントリーの目安のひとつとしているのが移動平均線。とくに『鷲津MA』ですね」
鷲津MA、テクニカル分析に詳しい人でも初耳の人が多いのでは。
「『2ちゃんねる』で呼ばれる5分足に表示した『288』の移動平均線です。5分足が288本ということは1440分=24時間=1日分の値動きで描写した移動平均線になります。この鷲津MAは『鉄壁のライン』として反発しやすい傾向があるとされています。鷲津MAを突き抜けることもありますが、反発することも多い。鷲津MAへの接近を見かけたら必ずと行っていいほどスキャルしています」
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ただ、FX会社によっては移動平均線のパラメータが200までしか設定できないチャートもある。とくにスマホアプリのチャートだと200以上に設定できない場合も多い。
「そのため、288の代用として200移動平均線で見ています。200移動平均線も見ている人が多い。チャートに表示させているのは、200と75の移動平均線だけです」
けいたさん(その3)へ続く。
けいたさんのコラムは全4回となっています。
⇒けいたさん(その1)FXは「仕方なく取引する」
⇒けいたさん(その2)「鷲津MA」でのスキャル
⇒けいたさん(その3)利確は「身に余る」とき
⇒けいたさん(その4)兼業向けの2ちゃんねる
【プロフィール】
けいたさん
会社員として働きながらFXに取り組む兼業トレーダー。大学生時代にFXを始めるも思うように儲からず、一度は相場から離れるが、2016年から再開。現在は仕事後に行なう移動平均線を利用した短期取引が主体。月間20万円から80万円程度を稼ぐ。