IG証券が株式ノックアウト・オプション(米国株・日本株のKO)をリリースした件。
IG証券で株式ノックアウト・オプション（米国株・日本株のKO）がリリースされました。
ノックアウト・オプションは、2018年にIG証券が初めて日本で導入した商品で、為替、株価指数、商品において提供されていました。現在は約140銘柄において最大損失額をコントロールできる取引(許容する最大損失に応じてオプション料が増減する仕組み)として人気を集めています。
2025年1月、そのノックアウト・オプションで株式が取り扱い可能となりました。株式のノックアウト・オプションの取り扱いも日本で初となります。対応銘柄は米国株約200銘柄・日本株約130銘柄となり、話題のNVIDIA（エヌビディア）などの銘柄も損失を限定して利益を追求することも可能です。
また、主要米国株の66銘柄は時間外取引にも対応しています。
まずは、ノックアウト・オプションについてサクッとおさらいしましょう。
ノックアウト・オプションは、ある銘柄がこの先上昇するか下落するかを予測する取引となります。
上昇すると思えば「ブルオプション」を購入し、下落すると思えば「ベアオプション」を購入します。
ノックアウト・オプションでは、ノックアウト価格を設定します。
ノックアウト価格は、この価格に達すると保有するポジションが自動的に決済されます。FX取引における損切りラインに該当します。逆指値注文と同じような仕組みですが、ノックアウト・オプションにはスリッページがなく100%設定した価格で決済されるという点が異なります。
上昇を予測した場合は、対象銘柄の現在の原資産価格より低い価格水準にノックアウト価格を設定し、下落を予測した場合は、対象銘柄の現在の原資産価格より高い水準にノックアウト価格を設定します。
どの水準のノックアウト価格を選択するかでオプション料は変動します。
ノックアウト価格は、現在値に近い距離に設定するほどオプション料は低くなり、逆に現在値から遠い距離に設定するほどオプション料は高くなります。
取引する人の損失は、このオプション料となります。
つまり、最大損失額はノックアウトされるリスクに反比例して逆に小さくなります。
また、途中決済も可能です。
(出典：IG証券)
それでは、日本初の取り扱いとなるIG証券の株式ノックアウト・オプションを紹介していきます。
まずは特徴についてです。
■手数料なし
■米国株、日本株ともに1株から取引が可能
■リスクが明確(オプション料=最大損失額)
■下落相場でも利益獲得を狙える
■上昇（ブル）または下落（ベア）の買いポジションの保有のみ可能
■途中決済が可能
■最長約1年間の取引期限がある(取引最終日時まで決済されていないポジションは取引最終日に自動的に決済が行われる)
■米国株の場合は日本円に換算するための為替レートの変動によってオプション料以上の損失が発生する場合がある
冒頭でも説明しましたが、株式のノックアウト・オプションと他の株式取引と比較すると、同じ株数の取引でもノックアウト価格の設定によって必要な資金を調整できる点が最大のメリットといえます。(オプション料=最大損失額になるので想定以上の損失を被ることもありません。※米国株の場合は日本円に換算するための為替レートの変動によってオプション料以上の損失が発生する場合があります。)
IG証券に分かりやすい表がありましたので下記、参考にして下さい。
(出典：IG証券)※クリックすると拡大します。
取引の方法も下記の通りとってもシンプルです。
2.ノックアウト価格を設定(設定可能なノックアウト価格はプルダウンメニューで表示される)
3.ロット数を選択
4.必要に応じて決済時の逆指値および指値を設定
5.注文画面下部に表示されるオプション料を確認
6.注文確定ボタンをクリックで注文完了
では、取引画面を紹介します。
株式KOは個別株口座を選択＜サイドバーのサブメニュー_ノックアウト（KO）を選択して取引ができます。
※クリックすると拡大します。
スマホ画面の場合は、ログイン後、
マーケット＜株式＜個別株口座に口座切替＜ノックアウト（KO）を選択して取引ができます。
※クリックすると拡大します。
以下画像はKO Tesla Motors Incでベア（下落）を予想し取引した場合の実例です。
※クリックすると拡大します。
IG証券のノックアウト・オプションは、アクティブにトレードしたいトレーダーにとって、攻守に優れた画期的な金融商品だと思います。また取引方法もシンプルでわかりやすいです。
日米の株式だけでなく、FX、世界中の株価指数、コモディティ銘柄も取引可能です。政治経済、金融イベントに連動し、刻々と変動する金融市場がそのままトレードチャンスの舞台になるともいえます。
