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今週は先週に引き続き、ロジット原田さんについてです。

⇒ロジット原田さん(その1)2000人を集める人気YouTuber
⇒ロジット原田さん(その2)暗黒を切り裂いた絶対等間スライダー!
⇒ロジット原田さん(その3)介入で12時間の連続配信
⇒ロジット原田さん(その4)億トレの前祝い

■2.7億円からゼロに。派遣仕事で食いつなぐ

株のデイトレードで2.7億円まで資産を増やしたロジット原田さんだが、東証のシステム移行をきっかけにして値動きの特徴が変わったことで資産を急減させてしまう。

「資金がほとんどなくなってしまい株はもうムリだとあきらめました。株の手法がそのままFXにも通用するかもしれないと一縷の望みを託し、FXに転向しました。でも為替のファンダメンタルズなんてわからないし、スプレッドの重要性もわかっていなかった。経済指標の発表をまたいで持ち越して急落を食らったり、まったくうまくいきませんでした」

ロジット原田さんの人生は暗黒期を迎えていた。

「家賃4万円台の部屋へ引っ越し、庭で野菜を育てて生活費を切りつめつつ、派遣の仕事で食いつなぎました。身内から借金もしましたし、人生でいちばんつらい時期でした」

■80万円を集めたクラウドファンディング

明日の見えないロジット原田さんを救ったのは「発明tor（はつめいたー）」の肩書で開設していたYouTube「発明チャンネル原田」だ。

「発明家としてのチャンネルを開設していたんです。そのときに起きたのがコロナ禍。店頭からマスクが消えましたが、身近にあるものでマスクをつくる方法を紹介した動画をアップしたらバズってくれ、40万円ほどの収入になった。つらい時期だっただけに、この臨時収入は本当に助かりました」

さらに発明家として行なったクラウドファンディングでは80万円以上の資金が集まった。このとき製品化されたのが「発明tor原田」の代表作ともいえる「絶対等間スライダー！」。等間隔の平行線が簡単に引ける定規だ。



■短くなっていったトレードの時間軸

「それと同時にFXも続けていましたが、まわりにFXをトレードする人もいないし、当時はジュンさんのことも知りませんでしたから、誰が本当に勝っているのかもわからない。YouTubeで勉強するなか、ナナキさんの動画も見ましたが、あれほど頻繁にトレードしていたら取引するごとにスプレッド分の0.2銭ずつ損するだけではと最初は思っていましたが......」

2022年、すでに円安相場が始まっていた時期だ。ロジット原田さんのトレードは当初のデイトレードから徐々に時間軸が短くなり、ナナキさんのようなスキャルピングも行なうようになっていた。

「毎月利益を積み重ねられるようになり、派遣仕事もやめてFXにフルコミットできるようになっていました。あとはロット（取引数量）を増やすだけだ、と」

人生のドン底からロジット原田さんがどうやって這い上がったのか、次回はそのトレード手法を聞いていこう。

ロジット原田さんのコラムは全4回となっています。
⇒ロジット原田さん(その1)2000人を集める人気YouTuber
⇒ロジット原田さん(その2)暗黒を切り裂いた絶対等間スライダー!
⇒ロジット原田さん(その3)介入で12時間の連続配信
⇒ロジット原田さん(その4)億トレの前祝い

【プロフィール】
ロジット原田さん
FXトレーダー、YouTuber、発明家。会社員、パチプロを経て株式トレーダーに。リーマンショック後の下落相場で2.7億円弱稼ぐも、その後は絶不調に陥り撤退。アルバイトで糊口をしのぎながら発明家やFXトレーダーとして再起を図る。FXでの生涯収支は約2000万円のプラス。平日9時ころから配信するYouTubeライブは2000人を集める人気に。